tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

定年退職は”計画”して”実行”しよう その2 [No.2021-031]

「その1」でOODと進んだので、この記事では実行[D]するための計画について議論してゆきたい。 

 

 あまり凝ったり細かい事を決めておく必要はないだろうが、ここで検討した計画の出来は、あなたのこれからの人生の明暗に影響するのは確かだろう。

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先ずは「その1」のように調べて事は、その都度書き留める

紙でもiPhoneのメモ帳でもいい。ちなみに私は会社の手帳の後ろ側のページにこっそり書き留めていた。iPhoneも使った。

書き留める時には、OODAのルールのOOの違いに従って、調べ上げた事実と、それら情報を受けた自身の考えはページを分けておくか、事実は黒字、考えは赤字というようにペンの色を変えるのも手だ。私は後者で書き留めていった。

 

私の場合は、調べ始めたのは実際に退職する3年からだったから、かなり調査期間が長かったので、途中で考えをまとめる時には手帳だけではうまく頭が整理できなかった。

 

たしか若い頃受けた研修でトレーナーから習ったのだと思うが、人の目は横に並んでついているので、縦の紙に書くより横にして書いたほうが脳に情報が入りやすいらしい。

 

なんの研修だったのか、どういう類のテーマだったのか、そのトレーナーは社内の人か外だったのか誰だったのかは全く覚えていないが、それ以後なにか考える時には1枚のA4の用紙を横にして使うようにしている。

 

目の前に横向きに置いたA4用紙の、その縁に沿って上下左右に情報をメモ書きしておき、同じグループの属す項目を囲ったり色分けしたりしてグループ化する。

空いた中央に実行すべき項目と日程や課題を書いてゆく。これは出来る限り図表にしておくとわかりやすく、後で自分の頭がよく回る。現役時代には設計をする時にはそのモノの図を書いていた。

↓こんな感じだ。現物は私個人の事が書いてあるのですまんが掲載できない。

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退職後に向けて検討すべき最も大切だと思ったことを4つに分けると、

1.生活費の確保
 特別退職金、団体保険の払い戻しなどを元に投資により確保するのは一つの手だ。
 退職後に投資を始めるなら、証券口座の開設には時間がかかるので、退職の前に申し込んで開設まではしておこう。
 退職金やその他の貯蓄や資産には当面手を付けないようにする。
 ⇒ 最初の半年は手持ちのお金を食っていたが、その後目減りせずに推移できている。
   状況が良かった事もあるので、今後は多少なりとも別の収入を確保したい。

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2.退職後の手続き
 「その1」で既に書いたが、公的手続きが結構面倒だ。しかし最初の2週間くらいのうちにきっちりやっておいたほうがいい。うまく短期間に済ませてしまうためには、退職前にやるべきことをリストアップしておくべきだ。

 ⇒ 私の場合はほぼ2週間で終えたが、行政側処理の側が1ヶ月かかるとか、そういう事もあるので、後で返事が来たらその都度すぐに対応しておく。放置してしまうと1年でも2年でも放ったらかしになってしまう。

 

3.毎日の行動をどうするか
 平日は「時間割表」を作成し、これに倣って行動する。パターン化するのが一番いい。
 ⇒ これまでの1年間(正確には11ヶ月)守れているし問題もない。
   特に家庭内で揉めることもなく、むしろ好評だ。

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時間割表を作って部屋に掲示して退職前の休日に予行演習しておくと良い。自分では良いと思った行動が、家族にとっては都合が悪いとか、そういう事が退職日以前に明らかになる。出来れば相談しながら決めてゆくと良い。


 4.退職後の楽しみ
 趣味の記事で紹介したが、生きるはりあいがなければ寂しい

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情報がまとまり、退職後のイメージが見えてきたら、早期退職を選んだ場合は自分で退職日を決めよう。 

退職日が決まったら、会社の規定に沿っていつ申請しなければならないかがわかるので、それより出来る限り前に、出来れば3ヶ月以上前に申請を行う。

 

巷で聞くところでは、ブラックな会社の場合、申請書を出した翌日には退職するように言われ机が撤去され、規定の制度を使わせてもらえなかったり、もっと悪いところではいろいろと理由をつけて退職金が支払われないようなケースもあると聞く。

もし、そんな理不尽なことをされてしまう事が予測されるなら、会社の関連規定のコピーと自分で作成した「退職願い(退職届とは異なる)」を公証役場に持って行き、その退職願いを公正証書にしてもらっておこう。

退職する旨書いた後に”社規則XX条の特別退職金の手続きをお願いします”というように社規則に規定されている利用可能な制度を明記したうえで、利用のお願いを書き、証明にしておいてもらう。争いになってしまった場合にきちんと証明するためだ。

本当に心配なら事前に弁護士に相談するなど、自己防衛をしておく。

幸い私の会社はそういう事がなくすんなり手続きできたのだが、心配なら先ずは退職した先輩に聞くのもいい。

 

退職日が近くなったら仕事でお世話になった方々に挨拶しておこう、これも早期退職の場合には極親しい人には社内通達が出る前に”まだ内緒だけど”といって話しておく。それほどでない人には通達の後だ。

定年退職日まで勤める場合は行き合う度に挨拶しておけばいい。

 

過去に揉めたり根に持っているようなことがあり、そいつに退職を期に言いたいことを言って辞める、なんてのは論外だ。

退職を決断した時点であなたの会社員人生は終了している。

それに退職後どんな形で再会するかもわからない。もしかしたらお世話になるような再会があるかもしれないのだ。打算的かもしれないが、どんな可能性も捨てない、という意味でも自分の会社員時代のエゴやプライドは忘れ、失礼なことの無い様きれいに辞めることだ。

 

退職日にはそれなりの身なりをして出社しよう。これは会社や職場の雰囲気というか文化があると思うので、先輩たちの退職日の身なりに合わせるのが無難だろう。

上にも書いたが、きれいに辞めた、という印象になるように奇抜なことはせず無難な行動にしておくのがいい。

 

ここ1年はコロナ禍でどこの会社でも送別会はないと思う。

私は2020年の3月末退職だったので、計画まではしてくれてあったのだが、3月半ば頃総務部から全社に対して、期の締め会や送別会は一切行わないように通達があったため中止になった。

今後また送別会などが出来るようになった場合でも、もう仕事上の繋がりはなくなるのだから、会社に残る方々に対して最大限の礼を尽くし、「世話してやった」というような大きな態度は取らず、皆に「どうしたんだ?」と驚かれるほどに謙虚な態度にしておく。

 

さて、いよいよ退職後の第一日目からの話になる。

この記事は「その1」の冒頭で2回になると書いたが収まりきらず3編となってしまった。

 

次号、ようやく完結編になります。

 

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