tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

ギターの修理 YAMAHA FG-251 その5 [No.2022-075]

注意事項:本記事はtomo1961が一般工作の延長で行ったギターへの”工作”を記録した”物語”です。くれぐれも、この記事内容を基に”本物のギター”の修理は行わないようにお願いいたします。

記載内容を基にした何らかのトラブルや損害、損失等につきましても、一切の責任を負いかねますので予め了承願います。

 

さあようやく下準備が整ったのでトップ板の塗装を進めてゆく。

 

とにかく、サンディングで消えてくれなかった下の写真の”鷲”の形のステッカー跡をなんとかしなくちゃならない。

 

と言っても自分には木に関する知識もないし、ネットで調べてみると逆に情報が多すぎてどうして良いのかがわかるところに容易に達するとは思えなくなっていた。

 

で、夕食のときの雑談で母親にそんな話をしたら...

 

「そういうのは絵の具で色を付ければいいんだに」*”だに”は伊那弁

 

としたり顔で言ってくるので、

 

なんだ?このばあさんは?!

 

と思って一瞬ちょっとムカついたけど、考えてみれば2月に死んだ父親の介護に手がかかるようになった数年前までは、母の趣味の一つは”木彫り彫刻”だったんだ、と思い出したってわけ。

 

これを思い出して以後この件は全面的に母の指導をいただく事となった。

 

先ず、このステッカーの陽焼けは色をつける方法で目立たなくすることは可能ではないか?との母の見解。

 

で、その色付けには専用のものもあるようだが、素人工作の範囲なら水性絵の具で十分用は足りるハズ、だそうだ。

 

そしてその絵の具とか、刷毛とかの道具は全部母が持っている、という事がわかった。

 

そうなればこれ以上調べたり悩んだりしていてもしょうがないから母の指導の下でやってみることにした。

 

先ずは絵の具の選定だが、母の道具の中には単なる水性絵の具とアクリル水性絵の具があって、その使い分けは木の風合いをより残したければ水性絵の具、木の目を見えなくするならアクリル絵の具を使うとの事。

 

但し、アクリル絵の具でも薄く伸ばせば少し木の面が残るそうだ。

 

目的は日焼け跡を消したい、というところなのでダメ元で先ずはアクリル絵の具を使って試してみた。

 

結果はこんな感じ。

写真の下部のところは刷毛で塗ったそのままの状態。

母の指導で、濡らしたタオルでこれをこすり伸ばしてゆくとステッカー跡の辺りのような感じになる。

 

この作業を繰り返してゆくとだんだん木に絵の具が染み込んでいって、ステッカーの陽焼けもわからなくなってきた

 

で、全体としてこの写真のように仕上がった。

どうだ!ステッカーの跡を消すにはちょっと苦労したので、その形跡は残ってしまったけど、適度な自然劣化感があって、古いアコギに合ったいい感じになったのではないか?

 

この後、乾燥のため数日放置し、今度はヘッドと同じ”ウレタンニス”のスプレー缶でクリア塗装をしてゆく。

 

トップ板の塗装は面積が広いから塗料がそこらに飛んで家屋や家財に被害が生じる恐れがあるので適切な場所で、且つ養生をきちんとしてからやらなければならないが、田舎の一軒家とはいえなかなか良い場所はない。

 

で、探し当てたのでここ。部屋が出っ張っているところの角に、農作業用の”マルチ”を貼って作業場所を確保した。

 

ここで塗ってゆくのだが、最近気温が低いので作業ができるのは日中だけで、それもスプレー缶をこたつで暖めておいて、且つギター自体も暖かい部屋においておき、ある程度の温度にしておいて、作業の時以外は部屋に戻しておく、の繰り返し。

 

<1日目>

10:10:ウッドプライマー吹付け1回目

10:30:ウッドプライマー吹付け2回目

11:00:ウレタンニス吹付け1回目

11:35:ウレタンニス吹付け2回目

13:00:ウレタンニス吹付け3回目

ここで冷たい風が強くなってきたので1日目は終了

 

<2日目>

11:00:ウレタンニス吹付け4回目

12:00:ウレタンニス吹付け5回目

13:00:ウレタンニス吹付け6回目

14:00:ウレタンニス吹付け7回目

 

で結果はこんな感じになった。

こうして真正面から写真に撮るとムラだらけの悲惨な結果のように写っているけど、現物の見た目はこのムラがもう少し穏やか感じで良い感じになっている。

 

現状はスプレーの霧の風合いが残っていて、いわゆる”マット仕上げ”みたいな感じになっているが、塗料がしっかり硬化したらピックガードで見えなくなるところを使って試しに磨き上げをやってみて、その結果が良ければ全体を磨いてみよう。

 

さて次はいよいよ部品の発注...

 

実はここまででギターをダメにしてしまう恐れもあったので部品などお金がかかることは後回しにしてあったのだ。

 

さらにヘッドの”YAMAHA"ロゴもやっていきたいが、こちらは実は既に作業に取り掛かっていて、最初の方策が没になり今は次の手を考えているところ。そもそもうま出来るかどうか不透明な状態だ。

 

このブログについて知りたい方はこちら
=====
今日の一曲

もしダメだったら黒く塗ってしまおうかとも思ってたけどね...ハハハ

「Paint It Black」The Rolling Stones

Paint It Black

Paint It Black

  • provided courtesy of iTunes

 

「PAiNT it BLACK」BiSH

PAiNT it BLACK

PAiNT it BLACK

  • BiSH
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。

-----
私のもう一つのブログ「この世は話題に事欠かぬ」も、是非御覧ください。
世の中の話題について自分なりの咀嚼結果を残しています。
こちらからどうぞ↓

https://tomo1961.hatenadiary.com/