tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

退職して「心」に起こる事とは? [No.2021-124]

 

毎週水曜日は退職前後の事について書いてきた。先週は退職後の手続きについて書いた。 

tomo1961.hateblo.jp

 

今回は、退職前後で私自身のマインドがどうなったか、そして他の人はどうだったかについて書いておく。

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先に他の人達について。

 

身近な人はほとんどが再雇用か再就職しているのであまり参考にならない。そこでネット検索によって様々な方々の気持ちを読んでみた。

 

世の中にはいろんな人がいるもので、様々な気持ち、考えがあるようだが、特に私の目に止まったのは、こんな意見だ。

 

・退職して帰属していたものが無くなった

・”自分とは何か”を決めていたものが無くなった
 (〇〇株式会社の△△部の誰々です、とか、名詞がない、というようなもの)

・毎日何をしたらいいのかわからなくなった

・家族との関係が悪化した

 

などなどで、私としてはそれらどれにも該当していなかったので驚いた。

 

しかし理解できるところはある。

 

特に帰属とアイデンティティーみたいなもの。

 

私の場合は、退職のずっと以前から妻から忠告があったし、自分でも理解していた。

 

なにしろ37年も一つの会社に「帰属」していて、それを肩書のようにして生きてきたのだ。

 

これは、これから退職する人も要注意のところだ。

 

では私はどうしたか?そしてどうすれば良いと言えるのか?だが、

 

一番効果があったと思うのは、退職よりずっと以前から「会社と自分」という関係で作っていた”アイデンティティー”と言われるものを捨て去る、というマインドに切換える。

 

これしかないと思う。

 

退職の直前や直後にジタバタしても、人の気持ちなんてそうそうすぐには変わらない。

 

私自身、多くの人が知っている一部上場企業に勤めていたので、それなりにプライドはあったし強い帰属意識も持っていた。

 

しかし、幸い今でも付き合いの深い幼なじみたちが皆そういうモノに頼らない人たちで、有るとすれば地元というものに対する帰属意識が強い。

 

だから私も50歳くらいからは、地元を強く意識し会社から気持ちを離すように、努めて意識するようにした。

 

考えてみればわかるように、退職日を過ぎてまもなく「会社」は一瞬で自分の記憶を消去するのだ。組織というものはそういうものなのだ。

 

退職してから「私は〇〇株の△△部長だったんです」なんて事を言っても誰も相手にしてくれないし、例えその会社自体にそんな事を言ってみたとしても、受付の人の失笑を受けるだけだ。

 

そういうものなのだ。

 

名詞が無くなったのが寂しい、という意見があったが、名刺なら作ればいいだけだと思う。

 

私なら、

はてなブロガー tomo1961...メールアドレス:tomo_etah-1961@yahoo.co.jp」

てな感じだ。

 

これでもいい、

「アルプス・トレッカー tomo1961...」

なんでもおしゃれでアリだな。

 

都会なら数時間で作ってもらえるだろう。田舎だって数日だ。

 

さて、では私のマインドはどうだったか。

 

既に書いたように、定年退職は必ず来るものなので、早期退職を決めるよりずっと前から会社への帰属意識を捨てる事を意識していた。

 

家族とどうやってうまくやるか、も数年前から頭を悩ましていろいろ考えた。

 

で、結局そういう事は、例えば自分の居場所=部屋、であったり、一日の時間をどう使うかであったり何をするかであったり、具体的な行動や舞台装置で決まってくると考えて準備し、実際そうなった。というわけ。

 

だから「退職」という行為だけ決めて何も準備しない、では自分たちは生身の人間なのだから、その日を迎えた後マインドが崩れてしまう可能性はある。

 

でも簡単な事で、いわゆる心の準備、というか予め気持ちを変えておけばいいだけだ、と自分の経験から言い切れる。

 

簡単な言い方をしてしまうと、ずっと会社に預けていた”心”を自分に戻す、という作業をしておく、という事になるのだと思う。

 

いくらあなたが会社を愛しても「会社」はあなたを愛することはない

 

名言ぽく決まったが、以前どこかで読んだものだ。だからパクリだ。




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今日の一曲
「Yellow Road」Faith

Yellow Road

Yellow Road

  • FAITH
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

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