tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

コロナでこんなに違った退職前後の事 [No.2021-101]

 

私が退職した日は2020年の3月末だった。

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定年退職の人も少なからずいたが、同年代の早期退職がいつになく多数だったのを覚えている。

 

まぁどっちにしてもばらつき増減はあるし、皆3〜4ヶ月位前には退職願を出したのだろうから、コロナだから多かったと言う事ではなかったのだろう。

 

それにしてもコロナの影響は大きかった

 

定年退職者の場合は予め退職日がわかっているので、普通は数ヶ月前から多数の”お誘い”があり飲み会をやる事になる。

 

20代の頃の職場の仲間、◯◯プロジェクトの時の仲間、海外駐在の仲間、前の職場、などなどそれぞれの人達が誘ってくれるので、退職する本人は毎月、毎週が飲み会になる。

 

そして退職時に在籍していた職場では盛大な送別会をやってくれる。

 

10年前か、もっと前だろうか?

社内通達で「退職者の送別会は華美にならぬように」というお達しが出たので今はかなり質素になった。

 

それでも、その職場の長が「〇〇さん送別会実行委員長」となって2ヶ月以上前から準備し、市内の宴会場を貸し切って開催するのが、最近でも普通だった。

 

退職してからも当分は、退職日前に都合がつかなかった仲良しに声を掛けられる事が多いと聞く。

 

これがコロナ禍になって一変したのはあの年の2月だった。

 

事業場外への出張禁止、プライベートでの県外出入り自粛要請が出され、社員同士の飲み会は例外なくに禁止、となった。

 

つい先週だが、最後に在籍していた職場の元上司(9コ下)が、世間話があると言って電話をくれたのだが、会社のコロナ規制は今でも変わらず、まだ全く緩められていないそうだ。

 

最近の報道で、公務員が未だに送別会をやっている、と聞き耳を疑った。 

相変わらずの事ではあるが、それにしても公務員の浮世離れさ加減には驚かされる。

 

私自身も、あの時点で既に退職届を提出済みだったし、親しい人にはその旨言ってあったという事もあり、2月末には退職の人が入れ替わり私のデスクまでやってきて、送別会が出来ないからできるだけ多くの人に直接挨拶に回っている、と言って、残念そうだった。

 

私自身も、メールや直接「本当は一杯やれる場を儲けようと思ってたんだが」と言ってくれた人も多かった。

 

結局退職前後の飲み会はゼロ、最後の週は親しかった他事業場勤務の人から電話やメールが何通も来て、そのやりとりが送別会みたいな感じになった。

 

まぁ私個人の都合で言えば、退職時の飲み会やらなにやらで散財せずに済んだという意味では助かったのだが。

 

最後にそういったイベントがなかったから、定年満了者以外の私達早期退職者の情報はほとんど流れていかず、仕事にもかなり影響があった。

 

最終日にもある方が血相を変えて私のところに来て、

彼:「不具合対策に入って欲しい。来週打ち合わせやるので...」

私:「あぁ申し訳ない来週はもういないので」

彼:「え、いつならいる?」

私:「あ、今日で退職なので...早期退職なんですよ(ニッコリ!)」

という会話だった。

 

私としては「あぁまだアテにしてくれる人もいるなぁ」とすこしほっこりしたものだ。

 

そういうわけで、私がいた会社だけでなくほぼ全ての民間企業では、退職者はコロナ禍で全くイベントがない、という経験をしていて、今もそれが続いているのだ。

 

もしまだ「いやいや、うちは送別会やってるよ」という会社があるなら、それは相当にゆるく、危機管理が出来ていない組織だ。

 

もちろん数人の小さな事務所レベルの企業ならフットワーク軽く臨機応変に動くのはいいと思うが、そこそ大きな企業でそんなゆるい事やってるなら危ないぜ。

 

今までだってそうだが、これからは特にそういう組織は何かとやばいと思うよ。

 


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今日の一曲
「Silver Shoes」REI

Silver Shoes

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  • Rei
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

このアルバムは先日International Versionとして全英語歌詞で取り直したバージョンが発売されたんだが、これがまた良いんだよ。

Silver Shoes

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