今回はコーヒーの事
コーヒーについては、その中毒性のためか、かなりマニアックな人達が、プロの方も含め深く掘り下げた情報がネット上で入手できる。従って私達ド素人も容易に学習することが可能だ。
私はコーヒーに関しては、素人のレベルで最大限の努力をしてみる(し続ける)、というスタンスで楽しんでいる。
趣味は楽しくないと意味がないし、あまりにお金がかかってしまうとそのうち楽しくなくなってくる。というか、お金を投じ続けることがその趣味の一部になったら楽しくなくなってしまう可能性もあるし、そもそもお金を投じることで最終到達地点(があるかどうかも知らないが、あるとして)に短期間でタッチしてしまえばそのゴールでお楽しみは終わりだ。だから未完成で常に継続中がいい。要は遠回りしたほうが楽しいのだ。
というのが私の持論だ。勿論、人に押し付ける気はない。
自分の人生の中でコーヒーを飲むようになったのはいつからだろう?思い出せないのでこの記事を書こうと思った1週間ほど前から、一生懸命思い出そうとしていた。結局思い出せないが、おそらく18歳の時に厚木で一人暮らしになり、最初はお茶を入れていたが片付けが面倒だったのでインスタントコーヒーを飲むようになったんじゃなかったかな?と思う。
会社に入ってからは食堂や休憩室に必ず飲み物の自動販売機があるので、”一番安い”カップがポトンと落ちてきて入るあのコーヒーを飲んでいた。社内の自動販売機は会社補助があり格安で、入社した頃は熱々のカップコーヒーは50円だった。その後2度値上がりして退職時には70円になっていたがそれでも安いよね。
以前少し触れたと思うが、私は若い頃から1時間以上早く職場に行き、その日の段取りを確認した後食堂で始業まで30分ちょっとの間コーヒーを飲みながら本を読むようにしていた。近年スマホを持つようになってからはニュースを見たりもしていた。
この生活は技術部門に配属されてまもなくからだったから、退職までのおよそ35年くらい続き、そのせいで私はコーヒー中毒者になったわけだ。
本もいっぱい読んだなぁ
それでも別に珈琲の味に特にこだわったことはなかったのだが、ほんの数年前知り合いが、業務用のコーヒー豆が大量に余ったのでもらってほしい、とタダで持ってきてくれたのだ。それも大量...ラベルは見なかったが多分大きな800g袋だったと思われるパッケージを4つももらってしまった。
豆から挽いて飲んだ事なんてなかったのだが、私がいつもコーヒーを飲んでいる、というイメージがあったらしい。
それで最初は仕方なくコーヒーミルとドリッパーを買って、もらったものを消費することにした。その時に、わからないなりに、そして最低限の出費になるように選んだのは以下の3点だ。
コーヒーミル:カリタ KH-3
(2017年に購入した時は2,000円くらいだったが今はだいぶ値が上がっている)
ドリッパー: HARIO コーヒーサーバー V60 02セット VCSD-02CBR
ドリップケトル:なぜか家にあったもの。
YOSHIKAWA(ヨシカワ)と書いてあり形も同じなので↓これだと思う。
最初は何も調べずに豆を引いてジャーっと入れたのだがなんか違う。
どうも蒸らしをしたほうがいいらしい。それから挽き具合もお好みで調整するみたいだ。湯を入れていく速度でも変わる。
それからは色々と試しながら、自分なりにうまいと思える、そして好みの味になる条件を探ってきた。が、完成と言える最良の条件ってのにはまだ行き着いてないね。
味を左右するパラメータは、上で紹介した道具の違いに加えて以下の6項目となる。
・豆の種類
・豆の挽き具合
・湯の温度
・蒸らし時間
・投湯速度
・フィルターの種類
もらったのはどういう豆だかわからないが、2ヶ月ほどの試行錯誤でそこそこ美味しいコーヒーが入るようになった。随分時間がかかったが、退職前だったので淹れるのは週末だけだったということもある。
その豆を消費した後いろいろと買って試してみたが、それぞれ美味しいが、自分の好みは酸味が少なくてコクがある味。スタバの豆で言えばイタリアンローストが好みの味になるようだ。
豆と言えば値段も合わせて考えて、今は「ラクジュアリッチ BRAZIL AND COLOMBIA 400g」に落ち着いている。これをリファレンスにして時折別の豆に浮気する、の繰り返しをしながら、投湯速度が一定になるように腕を磨き続けている、というところかな。
Amazonのアフェリエイトを貼ってあるので大きな声では言えないが、この豆はモダンパックで386円(税抜)で売っているので、先ずはお近くのモダンパックに偵察を実施してみてはどうだろうか。
ちなみに、1周間以内に消費できないなら、豆は冷蔵庫に保管しておいたほうがいい。常温保管では、私レベルの素人でもわかるくらい味が落ちてゆく。
まぁそういう感じで、毎朝コーヒーを淹れて楽しんでいる。
最近の発見は、湯の温度が思いの外味を左右するということだ。ネットで検索をかけてみると、プロは温度計付きのポットを使っているらしい。やるなぁ
私の場合は、やかんで沸騰した湯をポットに移し替えて、10秒程度揺するとお好みの温度になるという事を試行錯誤で得たので、その後温度は測っていないし、当面はいいかなと思っている。
これから道具を揃える方は、温度計付きのポットを買うと良い。
コーヒーを淹れる時の私の具体的なレシピ:油温,蒸らし時間,投湯速度などは、今後も振ってゆく事がありえるのでここには書かない。これを読んだ皆さんもいろいろと試行錯誤して楽しんで欲しい。
あとは道具。これは金をかければかけるほど良いものが手に入るが、それが自分に合うという保証はない。Comandanteのコーヒーミルなんて1万円以上するようだからちょっと手が出ないし、先に複数の道具を手に入れてしまうとパラメータが増えてしまい、最初の妥協点に達するのが面倒になる。
だから、道具は最初の一揃えで始めるほうがいい。
まあ、道具を集めるという沼に入ってゆくのもまた一興かもしれないね。私はいかないけど。
ミルは刃の切れが良いのもは”微粉”が少なくなるそうだ。但し微粉は必ずしも悪ではない、という解説記事もあった。いずれにしても私は複数のミルを使ったことがないので知らない世界である。
ドリッパーは、私が使っているハリオの他、メリタ,カリタ,コーノ式等がある。これもハリオのV60しか使ったことがない。
ポットも自分に合ったものをさがしてゆく楽しみはありそうだ。
コーヒーも趣味の一つであり、結局のところ趣味とは自己満足であり、やめられなくなる永遠の沼地なのである。
よって、これで良い、とゴールを決めた時点でそれは趣味ではなくなる。という事だ。
ちょっと”名言”ぽくていい感じになったので今日はここまで。
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50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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