先日の記事で、
階級の存在と私が実際に見た会社の中の弊害について書いた。
その次の以下の記事で、
私なりの解決策を提示したが、それは同時に暗に経営層のみが解決の鍵を握っている事を示唆している、という話にもなっていた。
さて、それでは経営者でない、私達のようなただの会社員はどうすればよいのか？
私の現時点[20210208時点]の考えを記しておきたい。
私は今のあなたが正規、非正規のどちらの場合でも、それぞれ同様の２つの選択肢があると考える。
答えを先に書くと、正社員になるかフリーランスになるかの二択である。
１．正社員になる。
どんな汚い手を使っても！人の目なぞ気にせずに、知り合いや知り合いのその向まで頼ってまわってみる。友達やその友達もだ。縁故採用というのは後ろ指を指されがちだがそんな事はこの際関係ない。友達にどう思われるかわからないって？そんな事！どうでもいい。その友達はあなたの将来の面倒を見てくれるのだろうか？絶対見てくれないよね。
もちろん正攻法のハローワークには登録して、時間があれば通いまくろう。
意外と市役所や役場関係のツテを頼るのもいいらしい。
そして正社員として企業の傘の下に潜り込んだら一生懸命にその会社に貢献する。そうすれば、賞与、永年勤続賞、各種手当をもらった上で定年退職時には退職金を得ることが出来る。うまくすると再雇用制度の下で６５歳まで働くことが出来るかもしれない。
２． フリーランスか自営を立ち上げる
無条件で資金援助が得られる場合を除き、起業資金が不要な仕事に限る。
あなたがまだ若いならともかく、会社員それも非正規の仕事からフリーになる際には負債は絶対に抱えるべきではない。退職金を元手に事業を立ち上げるなんて事は絶対に考えないほうがいい。
退職金を投じた事業が失敗して借金になり、老体に鞭打って返済と生活のために働き続けるなんてゾッとする世界だ。
今はネット上で出来る仕事はいくらでもある。PCさえあれば起業資金ゼロでスタートできるのだ。
正規の場合もほぼ同様の２つであるが、多少考え方に違いがある。
１．正社員にしがみつく
現在の正社員の権利を確認してみる事。そのためには社規則や就業規則を読み込むことだ。間違っても同僚からの口コミ情報を真に受けてはいけない。”５５歳からもらえる早期加算退職金は実際にはもらえないらしいぜ”なんていう根も葉もない噂を信じてはいけない。
先ずは関連規則を読み込んで内容を把握した上で、近年の運用状況を聞き込めばいいのだ。当然だがそういう事は総務部が掌握しているので、ゲスな話ではあるが５０最過ぎたら総務部の人間と友人関係を作っておくと良い。
私の場合は、高校時代の先輩が総務部の課長でそのまま役職定年になっていたし、技術部時代の後輩が事業場長だったから、いろいろと聞きやすかった。人事担当の若い子も聞けばいろいろ教えてくれた。
但し、ノコノコ総務部のフロアに行って聞いて回るのはどうかと思う。こういう場合はメールを使うのがスムーズだ。
調べた結果、しがみつき続けるのが得策かどうかよく考えることだ。企業によっては”同一労働同一賃金”を真面目に考え、正社員の実質給与を下げる検討をしているという話も聞くので、自分の会社が今後どうなっていくのか、には常に関心を持つようにしたい。
労働組合がある場合は、職場会などと称して組合からの報告会があり、会社の規則に変更がある場合には相当以前から議題に上っているはずだ。必ず出席する事だ。
２．フリーランスか自営を立ち上げる
これは非正規のところで書いたのと同じだが、今まで企業の中で正社員として働いてきたのなら高いスキルがあるはずで、そういうものを生かした仕事をさがしてみると良い。
はっきり言って、メーカーなど企業で何年も勤めていた人にとっては、会社の外の世界はそれほど厳しくはない。それだけ企業内では厳しく社員から成果を搾取しているのだ。
今までと同じだけハードに仕事をすれば、今まで以上の収入が得られる可能性はかなり高い。
そして、正規非正規にどちらにも言えることは、相当な無理をしてでも、できれば１０万円以上/月を資産運用に回してゆく。
退職金にも手はつけず、公的年金を受け取る年齢くらいまでは何らかの形で運用し育てておく。
運用は投資信託がいいと思う。
その際、身近な金融機関には頼らないほうがいい。手数料が驚くほど高いのだ。もちろん金額規模によっては家にまで来てくれて何時間でも説明してくれる等、サービスも良いのだが、少額から始めるのならネットの証券会社に口座を作り、例えばeMAXIS Slimなどの手数料が格安のファンドで、ドルコスト平均法によって運用してゆくのがベターだと思う。
私は2020年の９月から試しに追加で「eMAXIS Slim 全世界株式」という銘柄を買っているのだが、たったの５ヶ月半で既に10%の益が出ている。再投資型にしているのでこの先楽しみである。
とにかくお金の運用に関しては誰も教えてくれないので、書籍やネットでよく学んだほうがいい。但し、詐欺や詐欺まがいの業者に引っかからないよう要注意だ。ネット上にもこういう罠はたくさんある。
現在の階級社会に関して、もう一度下の図をみてみよう。
これまで書いた事を実行し、②，③の階層から、なんとしてでも①の階層（階級）に上がるのだ。
その後自分の資産が増えていくようになったら、継続的に増え続けているかどうか定期的に確認しよう。 減ってゆくようであれば、あなた自身の生活に問題があるのかもしれない。
”権威主義を捨てて節約する事”だ。これについてはまた別の記事で説明する。
今のまま、これまで通り生きてゆくのか？
それとも思い切って行動し、階級を突き抜けるか？
二者択一である。
さて皆さんはどう考えるだろうか？
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私のもう一つのブログ「５０歳からの単独行」も、是非御覧ください。
５０歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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