2月27日(土曜日)朝、この日はデイサービスに行ってもらう日だが、起きて居間に行くと父が母と何やら揉めている。
すぐに口を出すと、いつも余計に盛り上がってしまうので素知らぬ振りをしてテレビを観ていたが、突然私に向かって「今日はデイサービスは勘弁してもらうから」という。
理由を聞いても要領を得た答えが返って来ない。
一昨年の秋は高遠公園の紅葉を自分で歩いて観て回れたのになぁ
行ってもらっているデイサービスは定員が30名の規模だが機能訓練が出来るところなので、入浴は危険が伴うので無理としても、今後家の中では自分のことが出来るようになれればと訓練もお願いしている。
午前中は入浴で最初に女性という事になっているそうで、待つ間は自由時間。テレビを観たりして過ごしているそうだ。
昼食の後14時くらいから機能訓練をしたり、やはり順番を待つ時間があるらしい。
本人の話をよく聞くと、ここまでの活動にはそれほどの不満はなさそうなのだが、どうも問題はその後のようだ。
15時のおやつの後イベントがあり、手遊びをしたり歌をうたったり、歩行訓練をしたり、日によっては何もなくテレビを観たり。
その後16時45分になるとロビーに集合して順次車に乗って帰ってくる。
このイベントが「つまらんことをやっている」と相当に不満。
それと「車を待つのに時間がかかる」、何人か同じ車に乗るのだが「帰りのルートが遠回り過ぎておかしい」とこれも不満の様子。
車待ちなんて仕方ないじゃん。あんまり表に出る事がないんだから、遠回りしてくれるならゆったりと外を眺めて乗っていればいいじゃん。みんないるんだから多少の事は我慢しなくちゃね。
と諭すのだが埒が明かず、とにかく行きたくないの一点張り。
結局迎えの車が来るまで押し問答の末、お昼を食べ終わった頃私が迎えに行くから、という事で納得してもらい、なんとか行ってもらった。
ふぅ
という感じだ。私は良いのだが母が大変そうだ。
さて果たして火曜日3月2日の朝も揉めるかと思いきや、前日床につく前に母に「着替えを用意しておいてくれな」と言って寝たとの事。
朝もなにかブツブツ言ってはいたが素直に迎えの車に乗っていった。
本人も、転倒してからは少しの段差も足が上がらず、自分の体が言うことをきかなくなっている事はわかっているし、家で一日中テレビの前に寝転んでいてはいけないという事も気がついているようだが、デイサービスの午後の活動は我慢しがたいし...
と、葛藤しているようだ。
で、帰ってきたら同じように不満たらたらだった。
揺らぐ気持ちの中で辛いのはわかるが、息子の私の気持として、本人が70代以降ももう少し活発に活動してくれていれば、体もここまで衰えていなかっただろうになぁという気持ちがある。
次は明日の土曜日、
明日朝の父の気持ちは、どちら側に揺れているのだろうか?
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今日の一曲
「幸せのかけら」Little Glee Monster
収録されているアルバムは「Juice」と「GRADATI∞N」
*本ブログに掲載している広告を除く写真は全てtomo1961又はその家族が撮影したものです。
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50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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