これを読んでいただいている方は、退職後はどのような生活を考えているだろうか?
「退職金があるのでこれを使って...」というのは絶対にやめたほうがいい。という話は以前の記事に書いた。
また、ローンが残っている方は退職しないほうがいい。完済するまで会社にしがみついているべきだ。
そうではなくて「俺は今までの生活から少しレベルを下げて節約して楽しく生きるぞ!」という方にこの記事を読んでいただきたい。逆に既にそう考えていて手段もわかっている方は読まなくてもいいだろう。
節約の事を扱っている書籍やサイトでは、先ずは以下のような費用に着目して、節約できないか検討しなさいと書いてある。
・固定費
光熱費,通信費,食費,保険,自家用車の車検代,保険代など
さらに、有料サイトの料金やジムや習い事の月謝など
・衣料
おしゃれなどで毎年春物を買うとかどうとか
・趣味
大きなお金をかける趣味がある場合
・その他買い置き買い
などなど、削減できる可能性があるので、毎年しっかり見直しましょうとある。
こういうところはもちろん、奥さんだけに任せずに、当たり前だがしっかりやったほうがいい。退職する数年前から見直しておくべきだ。
我が家も、家庭菜園の農作業用にと、運転できる者は二人しかいないのに車が3台あったが2台にし、いずれ1台にしてしまおうと思っている。贅沢を普通に、普通を倹約に、と変えてゆくのが良い。
割引セールも罠みたいなもんだ。
割引になっているからと、買うつもりがなかったものを買う、なんて本末転倒だ。期限があるプレミアム商品券も同じ。必要なものがあれば得になるのだが、その期間に買うべきものがないのに割引券を使って買い物をしてしまったら、それは予定外出費以外の何物でもない。
さて、この記事ではそういう大きなところの見直しは済ませても終わりではないという話で、さらに自分自身にかかっているお金についての見直しについて論議したいと思う。
今まで勤めていたなら以下羅列するような事に、そこそこの額のお金が消費されているのではないだろうか?私が男なので男目線だが、女性でも自分自身の身の回りのことだから少し考えればリストアップできるだろう。もちろん上にあげた項目に比べると少額ではある。
・シェーバーとその刃
・付き合いの外食や飲み会
・なんとなくの買い物
などなど
いやいや、そういう程度の額にどうこう言わなくてもいいだろう?という声が聞こえてきそうだが、そうではないのだ。
要は、コスト意識のトレーニング、というか頭の体操のような事をやったほうがいい、というのが私の考えだ。
当然大きなところを見直せば、とりあえずの節約はできる。でも自分のコスト意識が一段階上がるような、自分自身のアップデートできていなければ、いつまで経っても生活レベルは現役時代と変わらない。
例えば今回この記事で紹介する一つの切り口は”時短”である。
会社に勤めている時には”時短”は贅沢ではなく必須だった。当然だ。
私も、例えば毎朝のひげ剃りをいかに短時間でこなすか?は一つのサバイバル術だったし、結構良いシェーバーを選んでいた。
最初は電気シェーバーだけだったが、朝の歯磨き洗顔とひげ剃りをうまく組み合わせると、5枚刃のT型シェーバーを使い、時短した上で深剃りが効いて一日気持ちいいな、とかいろいろ工夫をしていた。
しかし、退職後は時間というものにほとんど拘らなくていい。
今ではゆっくり風呂に入れるので、ひげ剃りは風呂でする。
KAIの1枚刃、いわゆる”KAIの青”だ。ダイソーなどの百均で7本で百円だ。
貝印社だから日本製である。岐阜の工場で作っているそうだ。
これにたどり着くまでには色々試したが、最終的にはコストだけでなくひげ剃り後の気持ちよさもこれが一番だった。
繰り返し3回使えて、退職してからひげ剃りは2日に1度なので週に1本しか使わない。単純計算で年間745円しかからない。
剃るのに時間がかかるし、うまく使えるようになるまでに若干の技能は必要だが、2ヶ月程度あれば習熟可能だ。是非検討してはいかがか?
電気シェーバーにしても5枚刃にしても、計算してみると年間数千円から1万円程度はかかっていたから大きい。
年間で1万円くらいなんだよ!と言ってはいけない。
こういう事をよく考えて実行しているうちに、現役時代のコスト意識から退職後のためのコスト意識に変わってゆく、いわゆる自己訓練で自分のコスト意識がアップデートされる。そのための節約なのである。
私の生活で言えば、1万円あればバーボンのWILD TURKEYなら5本分だから大きい。というように意識を変えてゆくのだ。
いつもコンビニスイーツを食べていてやめられない、という方ならこの際きっぱりやめて、今後は奥さんと一緒に手作りスイーツに挑戦するというのもいいだろう。
実際私がたまに作るパスタ料理だが、うちのヨメさんは「外食の代わりになるね」と嬉しいこと言ってくれた。1度だけだったが。
でも毎回「おいしい、おいしい」と言って食べてくれる。
この記事では”時短”を切り口にひげ剃りの話を書いたが、それぞれ考えればいくらでもあると思うし、そういうものを楽しみの一つにするといい。楽しみになればお金も節約できるし一石二鳥だ。
まずは小さいところから実行してみる事だ。節約も楽しみにすれば良いし、小さな趣味や投資などやり始めると結構忙しい。何より寝る前に「えーと明日はアレとアレをやるんだな」と思うし、朝起きると「さあやるぞ」という気持ちになる。
清々しくラジオ体操をやり、ウォーキングから帰ってきたらコーヒーを淹れて「さあやるぞ」と始めればあっという間に夕方になる。退職後だって一日はそこそこ忙しく楽しいハズだ。
さてこれを読んだ方々は、どのように感じただろうか?”退職後は退屈で何をやったらいいかわからない”というステレオタイプの”常識”を打ち破ってしまおうではないか!
先ずは行動に移していただければ幸いだ。
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