早期退職してからまもなく1年が過ぎようとしている。
以前の記事にも書いたが、退職後は65歳までは正規の退職金と持ち株には手を付けずに、特別退職金(1年分の基本給だった)だけを頼りに生活し、1年くらいの間に次の収入をどうするかをゆっくり考えよう。という事にしていた。
幸いにも今のところは資産運用がうまく行っていて、昨年の9月以後運用資金の目減りはないが、これは持っている株式の含み益も計算に入れているので、下落があれば当然減ってしまう。
実際今現在、2月の1週からの下落でドキドキだが、一部を利食いしたり手を打つ事で、なんとか今のところは含み益が少し減少している程度に留まっている。
さて、田舎に住んでいいると、この小さい街で全て用事が足りてしまうのだが、これは逆の言い方をすると、この街で用が足りない場合は、
1.なしという事で済ませてしまう
2.ネットショップで手に入れる
3.近くの都市部(ここからだと松本市が最寄り)に行って手に入れる
というような選択になる。
1は、「食」に対して特に最強だ!
これは「ちょっとおしゃれでうまいものを食べに行きたい」という場合に適用されることが多い。「んー伊那にはないよね」で終わりにすることが出来る。節約だ。
たまに伊那のローメンという名物B級グルメを食べに行くが、これがうまい!目いっぱいの贅沢になる。
歌もある。
もともと妻も私もそれほど口贅沢ではないし、”おしゃれなカフェ”みたいなところにこだわりがない。
数年前、長女が出産前に帰省していた時には、彼女がいろいろ調べて地元の”おしゃれな”カフェやレストランに連れて行ってくれた。なんと歩いて1分のところにカフェが出来ていたのもその時に知ったくらいだ。
デリバリー出来るのはピザーラだけだと思っていたら、先日父親がうな丼が食べたいと言うので、伊那市の「たつみ」といううなぎをやっている店に電話したら”配達やってますよ”という返事で家族全員で”すごい!”と感動したくらいだ。
寿司は、車で1分かからないところにスシローがあるので、ネットで注文しておいて取りに行く。歩いても近いが坂があるので車で行く。
こんな感じだからUber-eatsの配達員なんてこの目で見たことがない。自転車で高速道路も走るというアレは本当に実在しているのか?
野菜は、母親が仕切って家庭菜園と言うには広大な畑を親戚から借りていて、じゃがいも、さつまいも、里芋、ねぎ、だいこん、キャベツ、にんじん、すいか、かぼちゃ、白菜、トマト、なす、ゴーヤなどなどを栽培している。
だからイモ類や白菜、だいこん、ねぎは買ったことがないと思うから、相当な節約になっているのだろう。
私も収穫時や草刈りの時はかなり活躍している...と自分では思っている。ボスである母の評価はどうだかしらんけど。
だから「食」の面ではもともとの生活ベースでかなりの節約をしていると思うし、楽しみながら出来ているのでなかりいい状態だと思う。
「衣」は人によってはかなりウェイトが高いと思うが、私も妻も頓着しない。
みすぼらしく見えるといけないので最低限を持っていれば良いとしている。そもそも伊那にはおしゃれして歩くような”街”がないのでこれでいいのだ。
今はコロナ禍だから最近は無いが、旅行に行くとかって話になると大変だ。妻が「着ていくものがない!」と大騒ぎになるので、そういう時はしかたなく松本に行く。
松本には高速道路を使って40分くらい。下道だとその倍くらいかかる。
「住」は一軒家で見栄を張る様な土地柄じゃないのでメンテ費がかかるだけだな。
だから私は部屋でコーヒーを飲みながら、窓から南アルプスを眺めているだけでもかなり贅沢感があるし、どーせ今はコロナ禍でどこにも出られない。
そうこうしているうちに、もう来月には低山の雪が消えるのでボチボチ登り始める事ができるだろう。守屋山とか戸倉山あたりだ。
一般的に登山というのは、登山口までの旅程にも時間とお金がかかるのだろうが、ここに住んでいれば掛かるのはガソリン代だけ。時に多少のバス代。宿泊登山でもテント泊なら一張¥1,000程度が相場だ。伊那谷では登山は格安のレジャーと言える。
ちなみに、長野県をはじめ中部地方の山岳地のほとんどは国定公園以上に指定されているので指定地以外のテント設営は違法だ。
節約と楽しみというお題なのに、野菜と登山の話になってしまった。
書きたかった事は、節約を楽しめばいい(ん?どこにも書いてない?)という事。
それと、今できることを楽しむ、ということだと思う。
私の場合で言えば、スキーは頚椎の手術の後あっさりやめた。登山もどうだろう70代前半には登れなくなるだろう。そうしたらどうするか?
だから今からギターをやっているし、ピアノだって子供に買ってやったカワイのアップライトピアノが今でも座敷に鎮座しているから、そろそろさわってもいいなと思っているところだ。
「中山道を歩く」ってのも楽しいらしいと先日聞いた。
最近釣りの誘いもあるから、連れて行ってもらおうかな。もちろん渓流釣りだ。
但し問題は、その沼にハマる事ができるかどうかだ。ハマらなければ楽しくない。
こっちからハマりに行くか、それともハメられるか、どっちにしてもハマったらのめり込めば楽しい。
要は加齢や体の衰えに合わせて楽しみも乗り換えていけばいいと思っている。
変なこだわりを持ち続けたって楽しくなけりゃ意味ないのだから。
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今日の一曲
「Silver Shoes」REI
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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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