先日日経新聞の第二面にこんな記事が載っていた。
「いつか中国に追い抜かれるかもなとは思ったけど」と技術をすべて教えてしまったとは、全くノーテンキな先輩たちだよな。まったく!
だいたいこの年代は「団塊」,「ビートルズ」,「安保闘争」の世代の人達。
いや、ビートルズが悪いわけじゃないよ。
シャープの液晶技術をまるで”フリーウェア”のように渡してしまったのも、このくらいの人達。
この記事に出てきている水野さんという人はもっと上の歳だけど、その5〜10コ下の当時の上司の人たちがその世代だろう。
安保闘争なんてやってリベラルを気取っていたから、中国や韓国は発展途上で苦労しているから可愛そうだ「恩義は必ず帰ってくる」。なんて思っていたんだろうなぁ
戦中や戦後すぐに社会人になった現実的で厳しい人たちを上司に持って、「戦争を知らない子供たち」とか気取って戦中の年代に反発していた世代だ。
甘い!
大体にして大陸の人たちは、その長い歴史の中で異民族同士で支配したり支配されたりの繰り返しで、常に戦ってきたんだよ。日本は同じ民族が同じ国として2,700年以上も同じ土地で平和に暮らし続けているけど、他の世界に我々日本のように平和にやってきた人たちはどこにもいないんだよな。
だから世界では日本の常識の殆どは通用しない。
実際私はフィリピンでも中国でもそれぞれ長い期間仕事をしていたけれど、未だにFacebookやメールでつながっているのはフィリピン人だけだ。中国の人は仕事が終われば繋がりも終わり。
大陸の人はクールで合理的なのだ。
私が中国関係の仕事をしていたのは、フィリピン駐在の数年後だったのだけど、彼らも真面目で一人ひとりはいい人なんだけど、なんだかわからないんだけど”なんか違うな”というのはすぐに気づいた。
私とあなた、という関係ではなく、
私とあなたが持っているモノ
という感じで近づいてくるような感じ。わかるかな?
私は品質監査をする立場だったんだけど、
予備監査ではヘラヘラベタベタくっついてきていちいち教えを請い
本監査では隠し
再監査ではイライラして
数カ月後のフォローアップ監査ではほとんど無視
てな感じだった。
合理的だから、その技術を、誰が教えてくれたか?ではなく何を教えてくれるか?
それだけで割り切っている。ま、正しいっちゃ正しいんだけどね。
そして常に一生懸命自分たちが勝つために活動している、それが大陸の人たちだ。
だから日本人同士のようにやっていると裏切られる...
もっとも、彼らからしてみたら裏切っているつもりなんて無いし、彼らの常識の範疇で普通にやっているだけで、罪悪感なんて微塵もない。当然技術を盗んだとは思っていないんだ。
彼らに言わせればこうだろう...
「日本人と仕事をすると、最後には ”技術を盗まれた” なんて言われるんだよなぁ、こっちは一生懸命真面目にやってるだけなのに」と、
今回は昔ばなしで愚痴みたいになっちゃったけど、とにかく、日本人もそろそろ気がついたほうがいい。
<補足>
大陸の人たちのこういう思想は、一つには「中華思想」が何たるかを知ることで裏付けられる。興味がある人は「中華思想」,「華夷秩序」,「中国中心主義」などの句で検索してみるといい。
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今日の一曲
「流星雨」F4
台湾の人たちは大陸とは明らかに違うね
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