今はドイツ製品は好きではないし、新たには買わないようにしてるんだけど、その昔はそれほどでもない時があった。
なんせ入社3年目に募集があった持株会に入った理由も、
”俺、定年になった時にポルシェ911を買うぜ”
という天真爛漫な動機だったくらいだ(実際にカレラ4のGTSが買えるくらいになってたし)。
入社4年目から製品開発に携わるようになり、最大の強豪2社がどちらもドイツのメーカーで、細かいことで特許侵害だと指摘をしてきたり、展示会では製品を見せてくれなかったり(我社は見せてたよ。もちろん!)、と印象が悪くなってきていた。
その後強豪の歴史を調べたりしていて、次第に第二次世界大戦前のドイツについても知るようになり、当然ヒトラーとか、ナチ党の悪行もあらためてその深いところがわかってきた。
こういう話をすると”日本も人種差別をしていた”、とかいう戦後作られた言説を自分の意見のように話す人がいるけど、例えば杉原千畝さんがユダヤ人への人道的対応で日本のビザを発給していたことに対して、ドイツは当時同盟を結んでいた日本に対して再三にわたり抗議したのだが、東条英機(当時)中将は「当然なる人道上の配慮によって行っているもの」と一蹴していたという事実等からも、当時の日本の権力者に人種を差別する考えが無かったのが事実とわかる。
話を戻すと、2000年以降私は海外出張が多くなり、セブ島には4年間駐在、その後中国には頻繁な通いで仕事(特別なビザをとって半年滞在していた事もある)をしていたが、中国の街に走るアウディやVW,BMW,ベンツのCクラス以下は庶民の車で、現地の中流層からすれば、日本で言えばカローラとかマークⅡクラス程度の値段で手に入れることができる、決して高級車ではないし”ガイシャ”ではないし、磨き上げて乗っている人も少ない。
ま、もちろん中国の国内で生産しているからなんだけど、中国の経済に貢献しているのだから当然とも言える。
一方で彼らの日本市場への戦略は「高級路線」で、決してコモディティー化しないように、且つ日本経済にできる限り金を落とさず回収する、というものだ。
だから、日本のドイツ車ユーザーは輸送費を上乗せされた上に「威光価格」が載った高額で、グローバルに見れば”一般車”を高級車と勘違いさせられて使っているのが現実だ。
なんだよこんなの嫌いだよ!
というように自分考えが変わってきて、今は嫌い、だからポルシェも買わない、というわけ。まぁポルシェは今でも自分の身の丈というか、この田舎の生活感に合ってないしね。
さてようやく話は表題の、
25年位履いてるアディダス「カントリー」を洗ってみた
に戻す。
まぁそんなに嫌いなドイツ製品で、アディダスも創業者のアドルフ・ダスラーもナチ党員だし今は嫌いなんだけど、商品というものは自分の身につけて長年使っていると、そういう嫌いなメーカーでも”自分のもの”として愛着が湧いてくるので不思議だ。
で、その25年くらい使っているアディダスの「カントリー」がこれ、
きったな〜って感じなので小さな写真にしておく。
*どうしても”怖いもの見たさ”の人はPCならクリックすると拡大して観ることが出来ます。
ここのところ晴れ間も少なく曇りがちで時々雨という日が続いていたのだけど、天気予報が久々に”丸一日晴れます”というので久しぶりに洗ってみることにした。
洗剤+ぬるま湯+たわしでゴシゴシごしごしと根気よく汚れを落として、干す。
で、洗う前に剥がして別々に洗って干した中敷きをセメダイン・スーパXで再接着する。中は洗ったあとでもまだきったないけど、接着すると見えなくなるのでガマン。
なにしろこの靴は頑丈なので25年くらい使っていて写真の通りヨレヨレ感いっぱいなのに、靴紐を通して履いてみるとシャンとして何ら問題ないのですごいなと思うね。
この靴は踵がこういう形になっているので、車の運転をする時に楽で良い。ソールは擦れてこの通り。
で、まぁまぁきれいになった...と思いたいくらいにはなったので、これからも一緒に歩いてゆこうな。
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