おそらくこのブログを読んでくれている方々は私と同年代だと思うので、今回の記事が役に立つかどうかわからないが、少し思うところがあったので、今回は敢えて若い人向けの記事として書いた。
もしこのブログに対象となるような方が辿り着いていたのなら幸甚だ。
”思うところ”とは、「努力」という単語のことだ。
「努力」と言われると、その前後の様子によって「希望」、「夢」、「苦労」、「強制」、「脅し」などさまざまな単語がセットになってくる。
そして「美徳」というワードを伴って完結することが多いのではないか?
しかしこれは違うと思うのだ。
要は「努力」なんてしちゃあいけないと思っている。
広辞苑によると”努力”とは、以下のように定義されている。
目標実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること。
”心身をろうして”つとめなくても、自分をうまい具合にノセていけば、結構なんでも達成できるし習得できるのではないか?と思うし、自分がそうだったのだ。
実際37年間の会社員人生で「努力」が必要だったことは、もちろんゼロではないけれどいくつか思い浮かぶ程度しかないし、それら「努力」は結局どれも報われなかった。
一方で、様々「努力」と思わずにやってきたことが良い結果に結びついた。
特に勉強したことは全てなんらかの効果に繋がったな。
そして今考えても驚くことに、会社員時代に勉強した時間は一切苦痛ではなかったし、努力したとも思っていない。
そして社会人になってからした勉強の大きな効果は「”言い伝え”を信じなくなる」事だ。
言い伝えとは ”誰々ちゃんがあぁ言ってたよ” というやつだ。自分で学ばずにこういうのにノセられて自身の人生を歩んでいる人がとても多い。
本を読むクセがついていると、聞き及んだ風説は鵜呑みにせず、少し手間を掛けても裏を取るクセもつく。
話を戻す。
では、どのように自分をノセていけば良いのか?
簡単だ、それを”クセ”にしてしまえばいい。そしてできるだけ早く始める事。
私は毎朝30分早く出勤して、誰もいない会社の食堂で朝のコーヒーを飲んでいたことは以前の記事に書いた。
問題はその30分はどうやると生まれるのかだ?
先ず出勤時間が早くないといけない。30分早く出勤するという事になる。
だから、その逆算で起床時間が決まるという事になるから、目覚ましのセットの時間も決まる。
普通はその起床自体が苦痛になるので、バッファとしてさらに30分早い時間にセットしておく。そうすれば実際の起床時間が30分ばらついても出勤時間を守ることが出来る。
起床時間なんてものは、毎日のクセで苦痛はなくなるはずだが、起床してから家を出るまでの時間をギリギリに設定しておくと、起床は永久に苦痛だ。
なぜなら起床時間はバラつくからだ。
だから最初は苦痛かもしれないが、起きてから出勤までの時間を30分〜1時間余分にとっておき、それをクセにする。
半年も頑張れば苦痛ではなくなるはずだ。
このクセが自分の体に定着してしまえば、不思議な事にもう苦痛ではなくなる。
だが大抵の人はクセがつくまでの数ヶ月から半年が我慢できない。もったいないね。
クセになる前に挫折しないこと。
これはもしかしたら「努力」になるのかもしれないが、そんなの出来るでしょ〜よ。
挫折しないためには雑念を捨てる事。色々余分なことは考えない。
さて、毎日30分という勉強時間はどの程度の規模になるのか計算してみよう。
例えば自己啓発本の多くは厚めのもので250ページくらいだから、1冊読み終えるのにゆっくり4時間弱だろう。
250ページ X 50秒 ÷ (60秒 X 60分) = 3.47時間
だから月曜日から読み始めれば翌週の水曜日には読了だ。
読みはじめて興味を持てば他の時間にも読むだろうから、毎週1冊くらい読んで行けるようになる。
月に4〜5冊読むなんてすごいんじゃないか?
さて、週休二日制で長期休業が充実している会社の出勤日は年間245日程度だから、
245日 X 30分 ÷ 60分 = 122.5時間
という事になるから、朝の時間だけで1年に120時間以上使えるわけだ。
例えば英語習得の場合だと、TOEICの点数を100点上げるのに200〜300時間の勉強が必要という。
だから大卒の語学落ちこぼれでも、会社員になっている時点で450点レベルだと思うので、1年で500点超え、2年目に550点を超えることになる。
何も努力せずにだ。
これは言い方を変えると「時間を味方につける」という事になる。
人によっては最初の早起きに多大な「努力」が必要になるのかもしれないが、やっている事は単なる積み重ね作業だということに着目しよう。
というか、単なる積み重ね作業だと割り切ってその30分は他のことを考えずに集中しよう。
イヤだとか、つらい、という感情は自分の中から出てくるだけ、自分で出しているだけだ。だから自分で出すのを止めるだけで辛くなくなるのだ。
簡単だ。
朝がどうしても苦痛でやりくりできないなら、就業後は必ず喫茶店に寄るとか、図書館に立ち寄って、というやり方もある。しかし「おぃ今日は一杯やっていくか?」の誘惑にどう対処するか、という難関を乗り越えることが出来るだろうか?
だから、やはり朝がいいと思う。今のイケてる呼び方だと「朝活」になるのか?
疑っている人も、とにかく半年か1年続けてみて欲しい。今まで自分にはムリだと思っていた事が達成できたという結果に、必ずなる。
これだけでも大きいよ。
ではいったい、何を勉強するのが良いのかだ。
ここからは完全に私の持論になるし、もともと技術屋だったからそういう方面になるのだが、大きく二つの事を勉強すると良いと思っている。
1.携わっている仕事や、仕事一般に関わる基礎を広く学ぶ。
2.皆が敬遠するような分野に関する事を、要はニッチな知識を深く学ぶ。
そして勉強の目的を「圧倒的優位に立つ」において欲しい。
このような知識を持った人材は一般に「T型人材」と呼ばれ、誰からも重宝がられるタイプになる。
但し「T型人材」が、マネジメントと会社のお金の流れの知識を持っていないと、使い捨て的に便利に使われてしまう位置になりがちなので注意が必要だ。気をつけてほしい。
最後に一つ注意事項だ。
「成長は階段状の変化を伴ってのみ達成される」
という事を忘れないで欲しい。
要は、毎日勉強しているのに何も変わらないという日々はある。だけど時間を味方につけるには、放り投げてはいけないのだ。
続けることだ。続けていることにより必ず時間が味方についてくれる。
そして時期を見計らってジャンプしよう。「地道な積み重ね」は単独では陽の目を見ることはないからね。
=====
今日の一曲
「歩いて帰ろう」斉藤和義
*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。
-----
私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
こちらからどうぞ↓
https://tomo1961.hatenadiary.jp/