毎日地道に積み重ねてゆけば、必ずいつか報われると思ってはいないか?
そうか、でもそれは勘違いだ。
個人はもちろん、企業や組織も皆成長してゆきたいし、してゆくべきだ。
それを「毎日の地道な努力」だけで達成できると思っているとしたら、間違いだ。
もちろん「毎日の地道な努力」絶対に必要だ、ただそれだけでは足りないということ。
あなたは成長のイメーをどう捉えているだろうか?
例えばこうか?
イメージ図だが、ここに3つの成長グラフを示した。
成長の1
成長のA
成長のB
グラフから分かるように、「毎日の地道な努力」は薄いブルーの線「成長の1」だ。
ただの「毎日の地道な努力」だけでは、20年もすればこうも違ってくる。実際にはもっと差が出るかもしれない。
では、「成長のA」や「成長のB」はどうか?
変化点で成長の角度が上がっている、そういう線だ。要は、他人からもらった新しい器の上で「毎日の地道な努力」を続けていく、という事になる。
残念だが「成長のA」や「成長のB」というのは、役職を得るとか転職したといった、他力による変化点でしかないから、この二つは、実際にはこうは上がってゆかないだろう。
”昇格”が自分の実力だと思ったら大間違いだ、単にその上司が認めてくれたに過ぎない。本当に力がついているかどうか、Luckが上がっているかどうかは自分で確かめるしかない。
力がないのに役職に上げられてしまい、成果が出ないまま上が交代して、平に格下げ、なんてのは何度も見てきたよ。
さて、本当のイメージは下の図のこの「成長の2」のようだ。
”成長は階段状の変化を伴ってのみ達成される”という事らしい。
私自身過去を振り返ってこのイメージなら納得できる。
何年かに一度、なにかのきっかけで一気に成長し、その後再び安定気に入り、また次のきっかけで飛躍する。というのが実際だ。
ではそのきっかけは何か?
もちろん人それぞれだが、自分で強引にきっかけを作るのが一番手っ取り早いというのは言うまでもないだろう。
毎日、毎週、毎月同じ仕事、生活が続いたら、とにかく何かきっかけを作り出そう。
それは転職かもしれないし、上司と一発やり合うことかもしれない。資格を取ることや持っている知識を一気に出して仕事のやり方を変えてしまう事かもしれない。
いずれにしても、ただ変化なく真面目にやっているのは良くない。
さらに言えば、きっかけをつくることが出来さえすれば必ずすんなりジャンプできるわけではない。
飛躍する直前は一度落ちるものだ。飛躍するために何か変化した(変えた)時には、それが短期的にはマイナスの結果となる事が多い。
スポーツや楽器の演奏で例えるとわかりやすい。
フォームやプレイスタイルを変えた時は短期的に結果が出なくなるが、良くなる事を信じて練習した結果以前よりも上の段階に進むわけだ。
仕事でもなんでも同じで、ここが苦しいところだ。
ジャンプの前に我慢できずに離脱してしまえば飛躍はないんだ。
飛躍の前の苦しさを通り抜けることが出来るかどうか、が平凡と伸びるヤツとの違いだ。
さて、この「成長の2」の線の最後のヘタレをどれだけ後ろに引き伸ばす事ができるか?だが、それはその時の「毎日の地道な努力」だから、”努力は必ず報われる”のではなく、報われた後の努力で最後の本当の差が出るのだと思う。
この話はG・M・ワインバーグ氏の著書「スーパーエンジニアへの道」の第四章を参考にさせていただいた。
皆さんはどう考えるだろうか?
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今日の一曲
自分の中のDevilを引き出してジャンプしてみろ!
「Sympathy For The Devil」The Rolling Stones
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