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-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

その「緊急」な案件は本当に優先事項か? [No.2021-180]

 

仕事をする上で大切なことの一つに「正しい優先度をつけて行動する」というのがある。

 

しかし、これは言葉で言うのは簡単だがとても難しい事だ。

 

なぜならば、優先度をつける条件は時々刻々と変化してしまうからだ。

 

優先度を判断するための条件は、大きく言えば「重要度」と「緊急度」の二つになる。

 

だいたい普通は、こんな優先度をつけてしまうのではないだろうか?

 

最優先:重要度が高く緊急な案件

第二:緊急な案件

第三:重要度が高く緊急ではない案件

第四:どちらも低い案件

 

しかしこれをやっていると永遠に、三番目の「重要度が高く緊急ではない案件」に手がつくことはないだろう。

 

これが正しい優先度のチャートだ。何故か?以下解説してゆこう。

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さて、これは解説と言っても簡単だし、多くの人はもうチャートを見ただけで気づいているだろう。

 

最優先の次に「重要でない緊急な案件」をやっていると、それをやっているうちに、「重要度が低く緊急ではない案件」が「緊急な案件」に格上げしてくる。

 

これは毎時、毎日常に格上げされてくる。

 

従って、いつまでたっても「重要だが緊急ではない案件」には着手できないというわけ。

 

では実行場面でどの様に対処すればよいのか?

 

方法はいくつかあるが、

・「緊急」案件の処理時間を短縮して「重要」の為の時間を空ける

・「緊急」案件の処理と「重要」案件の処理の担当者を分ける、部門を分ける

・「緊急」案件の処理と「重要」案件の処理を行う日、又は時間を分ける

・「緊急」案件の内、実行不要な案件は処理しない(ぶっちぎる)

などなどが考えられる。

 

 

但し、最後の方法は後から「超緊急案件」としてゾンビのように復活して襲ってくることがあるので要注意だ。

 

いずれにしても上のチャートのような優先順位で仕事を進める、というちゃんとした意思がなければ、成り行きでいつも急ぎの仕事だけを一生懸命にやっていて、

 

報われない

 

と、溜息をつくことになってしまう。

 

こういう判断、決断をする時は腹を括るという事がとても重要だ。

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とにかく、このチャートで言うところの二つの「重要」に属する案件は、停滞することなく進んでいなければ、以前の記事で言うところのMOIモデルが成立しないことになる。

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そもそも重要案件の処理が達成されていなければ、企業や組織、職場の成果が出ないという結果になってしまう。

 

毎日降ってくる「緊急」な案件に忙殺され自分を失い、組織としても成果が認められない。

 

こんな事が長く続けば、関わっている誰ものモチベーションも、それら「緊急」な案件とともに、どこかに流れていってしまうだろう。

 


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