tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

アコギの弦 80/20とPhosphor Bronzeの違いとは [No.2021-174]

 

少し前、近所のセカンドハウスに寄った時に、なんとなくギターのコーナーにあった格安の弦を買ってあった。

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先々週の弦交換の時に、いままでのk-garageの買い置きがなくなっていたのでこれを初めて張ってみたのだが、感じがぜんぜん違う。

 

音はギラギラはっきりした感じになり、指は引っかかるし滑らないし、すごく弾きにくくなってしまった

 

もちろんElixirのようにコーティング弦は気持ちよく滑ってくれるのはあたりまえだが、もう一台のボロのYAMAHAに張っているk-garageの弦と比べてもゴリゴリだ。

 

今までちゃんと出来てた「Lemon」のサビなんかもグダグダでうまく弾けない。指も痛いしさ。

 

で、パッケージをよくよく見てみると「Phosphor Bronze」と書いてある。

 

材質に種類がある事は以前から文字情報レベルでは知っていたのだが、これまで80/20しか使ったことがなかったから、Phosphor Bronzeの弦は初めてだ。

 

何の気なしというか、何も考えていなかったが、なるほどこういう違いがあるのかぁ。

 

で、Googleで検索しまくって両者の違いを知ろうとしたのだが、Phosphor Bronzeのほうが音がはっきりで長持ち、という程度の情報しか得られなかった。

 

仕方がないので、検索ワードを「80/20 vs Phosphor Bronze」にして英語圏のサイトも引っかかるようにしてみると、今度はザクザクと引っかかってきたが、これは流石に英語を読むのが重かった、が頑張った。

 

頑張って読んでみたが、日本のサイトで語られていないが英語圏で一部みられるのが「今どき80/20使わんでしょ」という感じの一部の論調。

 

80/20は「張った時はまあいいが音がすぐに曇る」とか、「弦の劣化がはやい」、「すぐ錆びる」という感じの評価に加え、「柔らかくてテンションが低い」というようなネガティブな意見が多いようだ。


Phosphor Bronzeの方は好評で「バランスの取れた温かい音」とか、「ミッドレンジが太い」という評価。

 

ウデも経験値も地の底レベルに低い私には、とてもわからないようなところではあるが、自分自身が今後熟達していくために気になったのが、80/20は「柔らかくてテンションが低い」というところだった。

 

さらにキーワードを工夫して何度も検索をかけていると、acousticguitarforum.comというサイトのスレッドがよく引っかかる事がわかった。

 

こサイトの”テンション”に関係する書き込みを拾い読みしてみたんだが、

 

「弦のテンションなんてメーカーの違いのほうがデカイんじゃね?」と言う人もいれば、

 

「80/20とPhosphor Bronzeは、はっきりとテンションの違い感じられるよん」という人や、

 

微妙な違いが感じられるね」という人がいる。

 

要は感じ方が人それぞれ様々のようだ。

 

しかし、私自身はPhosphor Bronzeにしてからテンションが高い、というか直接的な表現で言えば”弦が硬く”なったと感じている。

 

弦のテンションは低いほうが、大抵の場合弾きやすい、と思う。特に私のような初心者には良い...ハズ

 

一体どっちがどうなんだ?

 

ネットにはどっちの意見も書かれていたが、とにかく自分としては使ってみてPhosphor Bronzeはテンションが高いと感じていた。

 

うんでも、これだけではまだなんだかわからんなぁ

 

そこで、ちょうど今はボロのYAMAHAに80/20が張ってあり、今回モーリスにPhosphor Bronzeを張ったので簡易的にテンションを比較してみた。

 

取り敢えず、邪道なんだろうが下の写真のようにして、秤で5弦を6弦に接するまで引っ張って、その時の力を測定し比較する、という事にした。測定位置は弦長の中央である12フレットとした。

 

応急の代用測定法だが比較としては十分といっていいだろうし、そもそも演奏者の押弦の力を(代用で)測ることになるのだからいいだろう。

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結果は以下ようになった。 

材質 数値
Phosphor Bronze 0.7kgf
80/20 0.7kgf

 

秤の能力で細かい数値の違いはわからないが、この測定方法では、kgfの下一桁レベルでほとんど違いが出なかった。

 

測定した後、先のacousticguitarforum.comで今一度、今度は「80/20 vs phosphor bronze tension acoustic」と検索をかけてみると、ある人が「10ポンドくらいの違いがある」と書いてあったが測定方法は明らかにしていなかった。

 

それにしても10ポンドってのは大きな数字だね。

 

結局、少しだけだがphosphor bronzeの方がテンションが高い、というのが正解のようだ。自分であらためて弾き比べてみてもやっぱり違う感じがするんじゃ(急にお爺さんになっちゃったケド)。

 

せっかく測定までしたのに、情報希薄、根拠曖昧で感覚的ではあるが、次は80/20を使おう!

 

てか、もうすぐにでも交換してしまおう!という事で早速注文した。

 

以前はk-garageの安いのを使っていたのだが、今はAmazonにも楽天にもセット売りが無くなってしまい実質単価が上がったので、ちょっと前から出ているFOEHNというブランドの80/20のライトゲージを注文した。

 

この値段なので製造は海外なのだろうが、ブランドとしては日本の会社だそうだし、セット売りがあるので当分これを使ってみたい。

 

foehn.jp

 

ところで、別の記事にElixirの80/20のコーティング弦を使っていると書いていたが、確かに滑りが良くて弾きやすくいいのだが、二度使っただけで値が高すぎて音を上げてしまった

tomo1961.hateblo.jp

 

 

それに、コーティングが剥がれてくると下の写真のようになってしまい、なんだか嫌だ。まぁそれ以上に長持ちしてるから関係ないんだけどね。

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以上、80/20とPhosphor Bronzeの違いは、還暦間近のアコギ初心者には、想像以上のインパクが有りました。というお話でした。

 

めでたしめでたし...しらんけど...

 

あ、で、続報を待て。 


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