仕事をしていると、延々と論議ばかりして時間を過ごし、ちっとも結果を出さない人を見てイライラする事はないだろうか?
そういう人たちは、論議はするが結局時間切れで結論にたどり着かないまま放置しておいて、また別の日に同じような話を、それも喧々諤々と真面目な顔をしてやっている。
論議というのは達成感が結構あるから、そういう人たちは充実した毎日を送っているのだろう。
そんな感じに、言葉や用語、行動、活動、方針などの定義を曖昧なままにしておいて、その曖昧を放置しているゆえに論議を繰り返して、会社にも社会にも何も貢献しない人というのは、真面目にやっているこっちとしては本当に迷惑だ。
昨日”おすすめ”に表示されたこの記事のタイトルにギョっとしてしまった。
「多様な正義」ってなんだ?!
そこそこ成熟している現代社会において「正義」といったらその意味はある程度収斂していると思っているし、実際そうなっているハズだ。
その「正義」をもう一度「多様」だとぶち広げてしまっているのか?!
と驚いた。
しかし実際動画を見てみると、「多様な正義」という言葉を反面教師的な意味として採用したんだな、ということがわかり少し安心したのだが。
こういうのはさすが「文屋」さんたちはうまいね。
一言で注目を集められるように考えているのだろう。そして注目さえ集められるのなら、互いに意味が繋がらない「正義」と「多様」をくっつけてしまうことに何も罪悪感を持たないらしい。
それにしても、「文屋」さんたちのやっている、こういった記事のタイトルへの工夫は、「いたずら」と区別がつかないな。
本人達はイケてる、と思っているのだろうが低俗だ。
さて、定義がおかしいが平気で使われている言葉は他にもある。
「ビジネスパーソン」
英語圏でBusiness personとはあまり使われないと思うが、意味は通じる。Businessmanではバリバリ感があるのと男性だけを指してしまうので、Business personをつかうことになるらしい。
昔、ビジネスマンって和製英語だよと聞いたことがあるが、一応英語としても意味は通じるが、ネイティブはそういう単語はあんまり使わないよ、という事で和製英語だとしている、というのが事実なんだそうだ。
話は戻ってカタカナの方の「ビジネスパーソン」。
いわゆる意識高い系のイケテル「ビジネスパーソン」向けのネット記事や動画、ブログなどで使われている。
その日本で「ビジネスパーソン」と言われている人たちは、その意味がとても曖昧だ。
・経営者や経営層の人
・会社員で、ある程度以上の決定権を持つ人
・起業しようとしている人
・一般企業に勤めている社会人
などなど記事によってぜんぜん違う。
こんな風にして、曖昧な言葉を放置しておいて、今日もAさんとBさんは論議して論議して結論にたどり着かないのだろうな。
よく観察しながら仕事をしていると、そういう人を見分けられるようになるから、わかってきたら自分の「ヤバい人リスト」に登録しておこう。
そして、そういう人には絡まれないように気をつけよう。
もし絡まれてしまったらどうするか?
「先程から論議されている、その『〇〇』という言葉の定義を教えてもらえますか?」
と聞いてみよう。
複数あるなら全て明らかにしてもらった上で無いと自分の意見を言ってはダメだ。彼らと同じレベルの不毛なフィールドに落ちてしまう。
でも彼らはそもそも言葉を定義することなんて出来ない。出来ないからしてないんだ。
こういうときに本物の「5S」の考え方が役に立つので、活用したらいい。
まぁ、先ずは曖昧な言葉と論議が好きな人達には、仕事では絡まないようにするのが一番だな。
このブログについて知りたい方はこちら
=====
今日の一曲
「Happy」The Rolling Stones
*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。
-----
私のもう一つのブログ「この世は話題に事欠かぬ」も、是非御覧ください。
世の中の話題について自分なりの咀嚼結果を残しています。
こちらからどうぞ↓
https://tomo1961.hatenadiary.com/