今回も、もう一度5Sについて補足をさせていただく。
5Sの回がまだの方は以下3つの記事に目を通してきて欲しい。
前に補足として書かせた頂いた記事の「何故落ちているゴミを拾わないのか」に関連するのだが、5Sに行き詰まっていて、且つあなた自身に職場を統制できる権限があるのなら「磨き上げ活動」を展開するのが効果ありだ。
5Sのどの教科書にも書いてないと思うが、実践しているところは多く、且つ例外なく成果につなげている。
「磨き上げ」とは生産工程で言えば機械や設備、工具などを徹底的に磨き上げる、スタッフ部門なら、机や椅子、棚や床を磨き上げる。
大の大人に対して、床に這いつくばってゴシゴシと清掃する事を強いるのはなかなか理解してもらえず、展開が難しいのだが、職場の3割位の方が受け入れてくれて実行し始めれば、残りの7割はすぐについてきてくれるから、もしあなたに権限があるのなら、明るく大きな声でお願いしてみると良い。
小さな会社なら社長が率先してやれば誰も「やらない」とは言えない。
展開するとすぐに「机なんか汚れてないよ」といい出す人が、かならずいるが、洗剤をつけた雑巾でこすってみると、真新しい地肌が見えてきて、多くの人は「こんなに汚れているのか!」と驚くだろう。
特にオフィスの備品・什器は清掃されることなく何年も使われているので、汚れが均一についていて目立たないが、こすってみると思わず「オェ」っとなるほど汚れているものだ。
「磨き上げ活動」を行っていると、従業員が職場の隅々まで目を向けている状態になるので、まずは表向きには、異常やロスに繋がる状態、不要物などが明らかになるというメリットが有る。
二次的メリットは、というかこちらの方が重要なのだが、皆が職場のものを大切にし、改善してゆこう、という機運というかモチベーションが高くなってゆき、同時に協調性も上がってゆく。
誰でも(嫌々ながらだったとしても)自分で磨き上げたものには愛着が出るし、逆に不要物を磨くことには問題意識も持つものなのだ。
この記事を読んだだけでは信じない人も多いかも知れないが、「磨き上げ活動」の効果は高いと断言できる。
展開するには事前の準備は重要だ。
・どこをどういう方法で磨くとよいのか?を事前に試しておき事前に説明する
・磨き上げに必要なものは必要数量を見積もって手に入れておく
など、掛け声だけでなく実際に出来るように準備しておかなければ始まらない。
とにかく、きちんとした準備をした上で、ぜひ実行してみて欲しい。
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今日の一曲
「Tumbling Dice」The Rolling Stones
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