今回は5Sについて補足をさせていただく。
5Sの回がまだの方は以下3つの記事に目を通してきて欲しい。
5S活動ではどうしても「反対派」や「無用派」の残党がゲリラ戦を展開し、活動に協力してくれなかったり、妨害工作を展開したりする事がある。
彼らの言い分は「5Sなんて意味がない、効果がない」というのが多い。
実際には意味も効果もあるのだが、そういう人は観察力が低かったり頭でっかちの考え過ぎだったりしてなかなか理解しないものだ。
私が自職場で5Sリーダーとしてほぼ定着フェーズを展開していた時に、展開が遅れていた同じフロアの別職場であるミーティングが行われた事を聞いた。
今回は5Sの補足として、そのミーティング内容と、その職場のその後の展開がどうなったかについて書いておきたい。
その職場は製品の開発機能の一つで、一個の「部」の単位であり、その長は部長だ。
その部長はもちろん5Sの「推進派」で、なんとか自職場の「職場文化」が良くなるように、様々な「手」を考えていた。
その「あるミーティング」の内容が終わってすぐに、一人の友人が私のところに来て内容を教えてくれたのだ。
部長の演説形式で終わったという、その内容とはこうだ。
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皆さんは自分の家や部屋にゴミが落ちていたら拾いますか?拾わないのでしょうか?
拾わないという人は、そもそも「片付けられない人」のタイプなので、問題外として大抵は拾うだろうし、部屋の掃除をしているでしょう。
では何故、会社では、職場に、廊下にゴミが落ちていても拾わないのでしょうか?
考えてみてください。
自分の部屋と、会社の職場になんの違いがあるのでしょうか?
何故、定時前の5分間の職場清掃に参加しない人がいるのでしょうか?
これはお説教ではないです。何故なのか?その理由を言葉にできるまで考えてみて欲しい。
これは人の「性根」についての話ですから、今ここで考えるには時間が足りないでしょうから、来週もう一度集まって論議してもらいます。
では解散
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この話を教えてくれた友人はなんだか興奮してこう言った「うちの職場もとうとう5Sで哲学論を交わすようになっちまったぜ」。
確かに人の性根(しょうね)に関わる哲学論と言ってもいいのかもしれない。
要は、従業員全員が真剣に、なぜそれをやらなくてはならないのか?について考えることが重要なんだと思ったエピソードだ。
その職場では2回目のミーティングが開かれ、喧々囂々大変な論議が交わされたという。
このブログではその結果は書かないが(それを書くことに意味がないので)、これを読んだ皆さんもご自身で考えてみてはいかがだろうか?
「何故あなたはそのゴミを拾わないのか?」
その職場はこの出来事をきっかけに意思結集して5S活動が進み、その後実際に職場文化が大きく変化したのは、同じフロアで見ている私達にも感じるほどだった。
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今日の一曲
「I Got the Blues」The Rolling Stones
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