うちの両親は、父はメーカー勤務で磨き上げられているので、身の回りはきちんとしていたのだが、母の方は若い頃から、いわゆる「掃除ができない女」だった。
その母の引き出しなどは、もう今となってはタイムカプセルと化している。
先日何気なくそのうちの一つを開けると、昭和初期の頃の小物だとかアクセサリー、最近のものでは初期のガラケーの充電器などが入っていた。
私が整理しようとすると「そこはさわらないでね!」と言われるのはわかっているので、もう何十年も放ってあるのだ。
で、そこで発見してしまったのだ高級ボールペンを!CROSSのボールペン。
傷はついてしまっているが旧タイプの「CROSS」のロゴマークだ。嬉しいね。
MADE in USA
これは、米国CROSS社製 センチュリークラシック!回転繰り出しタイプでカラーはブラックだ。今も全く同じデザインで5千円くらいで販売されているものだ。
記憶はないそうだったが、おそらく父が仕事上の取引先からもらったのだろう。という事らしい。
父はモノへのこだわりがない人なのでポイと母の引き出しに入れてしまったのだろう。
もちろん何十年も放置されていたものなので、かろうじて字は書けるがペンの走りはガサガサだった。
そこで替芯を調べてみると、CROSS社純正の替芯は結構高価だ。600円以上している。
で、互換品をさがしてみると、三菱uniのSK-8というものが使えるという事がわかったので早速街に買いに出た。
伊那市でこういう物をさがすなら、先ずは「赤えんぴつ」に行ってみるのがいい。
税込み275円だった。ちゃんとケースに入って売っていた。
下の青い方がもともと入っていた純正品。ネジになっているのでくるくる回して交換する。
なかなか調子が良い。もちろん書き味は三菱uniのなのだが、ペンの軸が細くてそこそこの重量感があるので書くのが気持ちいいって感じ。
それに、回転繰り出し式のペンってなんかおしゃれだよね。
ところで、私は現役時代はZEBLAのSARASA3の一択だった。
これが使いやすくて最高に実用的。安いので紛失しても心のダメージも少なくていい。
若い頃に、当時使っていたパーカーのクラシックステンレスを会社で紛失した事があった。今思い出しても悔しいし気持ちが折れたよ。
それほど高いペンではないが、これは替芯がG2なので互換品が多数あって選べるので楽しいのだ。G2替芯は最強だからな。
で、パーカーを紛失してからSARASA3しか使わなくなったというわけ。
しかし退職してからは、筆記用具は自分の部屋で使うだけなので、長年温存していた高いものを使うようになった。
メインは以下の写真の4本。
上から、ZEBRAのアルミ軸の軽量なヤツ。これはそれほど高いものではないが軽くていい。
真ん中の2本がドイツのmessmer(メスマー)社製のもの。替え芯が高価。
一番下がMontblanc(モンブラン)MEISTERSTUCK Le Grand 162。これも芯が高価。
モンブランは数万円の高級品だが、これは妻の弟がプレゼントしてくれたものだ。
Montblanc(モンブラン)MEISTERSTUCK Le Grand 162
替芯はどれも高価だが、大抵は日本製の互換品があるから心配ない。
なくても、非互換の日本製の替芯を使えるようにするアダプターが売っている場合がある。
私は上記のモンブランはアダプターを購入して、三菱uniのジェットストリームSXR-200-07芯を使用している。
ジェットストリームは、その名の通りスムーズで書き味がスゴクいいよね。
写真下の白黒の軸が市販のアダプターだ。
Amazonから入手可能だ。
さらには、内部のホルダーを自作すれば、アダプターも互換芯もなくても、好きな替芯を使う事ができる。
ホルダーの製作は簡単。
ホームセンターで都合の良い外径と内径のアクリルチューブを買ってきて、使いたい替芯と、使うペンの軸に合うように、うまく切断して組み合わせるだけだ。
だから、例えばZEBRAのアルミ軸ペンは既に替え芯が生産中止になっているが、この下の写真のようにホルダーを自作し、同じくZEBRAジェルインキのSARASA JK-0.5芯を入れて使っている。
ボールペンも沼にハマり始めるとかなり深いようなので注意が必要だ。
この世にはボールペンネタだけのブログもあるくらいなのだ。
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今日の一曲
「Screw Driver」D_Drive
*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。
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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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