すぐ壊れてしまった安物ワインダーを分解してみると、こんな構造。単純っ
右側のナットはナイロンナットというもので、締め込んでゆくと中に仕込まれたナイロン樹脂がネジ部を咥えて動かなくなる、というものだが、このナットはどこぞのお国で作られたような粗悪品で、ネジをちゃんと咥えておらず、ワインダーを回しているとどんどん回ってしまい、最後は全体がネジで締めつけられて固定されグリップが回転しなくなってしまう、で、逆回転しているとバラバラに分解される、という代物だった。
さらに観察すると、グリップとワッシャー,ワインドアームが接する回転部が、成形しっぱなしでギドギドした面になっていて、とても回転摺動部として使える状態でないことがわかった。
先ず各回転摺動部のバリをとって紙やすりで平らに成形。
それから組み立てて、ネジとナットを固定するために、ナイロンナットを締め付ける前にネジ山の部分にエポキシ接着剤を塗布する。
塗布したら締め込んでゆき、ちょうどよく回転するところで止め、あとは接着剤が硬化するのを待ちます。これで修理完了。
エポキシ接着剤はパッケージに書いてあるようにはうまく固まらない、なんていう人も多いけど、それは混合比が悪かったり、きちんとした混合状態になっていなかったりして接着剤の性能がちゃんと発揮されていないだけ。
コツは、使う量に関わらず一定の量の接着剤を作ること。それから、A液,B液(接着剤によっては主剤と硬化剤)をできる限り同じ量使う事。計量すれば完璧だが、容積比で1:1の場合が多いので、重量比の場合は要注意。重量比の場合は、一般的な2液エポキシ接着剤は硬化剤が0.8の場合が多いが、ネットで情報を得てから正しい値を知って使わなければ、折角計量した意味がないという事になってしまう。
あと、パッケージには硬化時間は24時間だとか12時間とか書いてあるけど、エポキシ接着剤は化学反応が完了するのに72時間はかかるので3日以上放置しましょうね。
とにかく安物のワインダー。使えるようにはなったヨ
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