
最近のニュースを見ていて「どうして日本ではこれが大きく報じられないんだろう?」と、ちょっと不気味に感じていることについて書いておきます。
それは、中東の大国・イランを巡る「核」と「ミサイル」の現状について。
「また核開発の話か」と思うかもしれませんが、これは日本のメディア”だけ”が取り上げていない世界の常識の話です。
「60%濃縮ウラン」が持つ本当の意味
まず現在、イランは濃縮度60%のウランを大量に保有していると言われています。
以前は「150kg程度」と言われていましたが、国際原子力機関(IAEA)の2026年の最新データや専門家の分析を追ってみると、その量はなんと400kgを超えているという見方もあります。
「60%って、原爆に使う90%にはまだ遠いんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、原子力の専門家に言わせれば、「60%まで来れば、90%にするのは目と鼻の先」なんだそうです。
天然ウランの濃縮工程は、60%までが一番大変で、ここまで来ると全体の作業の99%はもう終わっているようなもの。残りの「60%から90%」への再濃縮は、技術的には数週間、早ければ数日単位で完了してしまうと言われています。
すでに核弾頭「10発分」の材料がある?
さらに恐ろしいのは、その保有量です。 かつては「核弾頭2〜3発分」という見積もりでしたが、現在の400kg超という数字が正しければ、計算上は最大10発程度の核爆弾が作れることになります。
もちろん、イラン当局は「平和利用だ」と主張し続けています。 でも、平和利用の発電に60%もの高濃縮ウランは必要ありません。
国際社会が「これはもう、いつでも核武装できる準備を整えたということだよね?」と戦々恐々としているのは、こうした具体的な数字の裏付けがあるからですし、これが米国がイランに攻撃した大きな理由のひとつなのです。
ついに「欧州」まで届くようになったミサイル技術
「核を持っていても、運ぶ手段がなければ怖くない」という考え方もありますが、その点でも状況は一変しています。
つい先日、2026年3月のことですが、イランは長距離ミサイルの発射実験を行いました。驚くべきはその射程距離です。 これまでは「中東地域をカバーする2,000km程度」に自主規制していると言われてきましたが、今回の実験では射程4,000km級の能力があることが示唆されました。
4,000kmという距離を冒頭に添付した地図で見てみると、その深刻さがよくわかります。 イランから放たれたミサイルは、イギリスやフランスを含むヨーロッパ全土、さらには中国の一部まで到達してしまいます。
今回の紛争が始まって以来、500発を超える通常弾頭のミサイルが発射され、それらが高い精度で着弾したという報告もあります。もし、このミサイルの先に「数週間で作れる核弾頭」が載ってしまったら……。これはもう、中東だけの問題ではなく、世界全体の安全保障を揺るがすレベルの話ですよね。
なぜ日本のメディアは「沈黙」しているのか
さて、ここからが本題なのですが、こうした「核のカウントダウン」とも言える情報は、海外の主要メディア(BBCやCNN、あるいは専門的な軍事ニュース)では日常的に、そして非常に危機感を持って報じられています。
例えばこんな感じです。
ところが、日本のテレビや新聞はどうでしょうか。 「中東で緊張が高まっています」「ミサイルが発射されました」という表面的な事実は伝えますが、「すでに核弾頭10発分の材料があり、数週間で完成する状態にある」という具体的な切迫感までは、なかなか届いてこない気がします。
なぜでしょうか。 遠い国の出来事だから? それとも、あまりに刺激が強すぎる情報だから? 理由はどうあれ、私はこの「情報の空白」に、何とも言えない不気味さを感じてしまいます。かつての歴史を振り返っても、一番重要な情報が国民に伏せられている時ほど、事態は深刻だったりしますよね。
私たちが知っておくべきこと
今回の話をまとめると、以下のようになります。
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イランはすでに兵器級に近い60%濃縮ウランを400kg以上保有している可能性がある。
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「あと一歩」の再濃縮で、最大10発程度の核弾頭が作れる状態。
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ミサイルの射程は4,000kmに達し、欧州やアジアも射程圏内に入りつつある。
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これらの「切迫した事実」が、なぜか日本の一般報道で流れていない。
もちろん、これがすぐに核戦争につながると決めつけるのは早計かもしれません。外交努力も続いています。 でも、何も知らずに「平和だなあ」と思っている間に、世界のパワーバランスが根底から覆っているかもしれない……。そんな視点を持つことは、今の時代、とても大切なことだと思われます。
皆さんは、この報道のギャップ、どう感じられますか? たまには海外のニュースサイトを直接覗いてみるのも、本当の「世界の今」を知る良いきっかけになるかもしれませんね。