お隣さんの土手のお花。昨日のウォーキングで撮影。
今朝のコーヒーのお供はシャインマスカットといちじくの甘煮にしてみた。
チョコレートとかお菓子だと肥満になるからって事なんだけど、フルーツでも糖分はあるから同じことだなぁ
さて、今回は久しぶりの山、登山に関する記事にしたい。
題して「山の登り方 to remind myself」という事で、自分自身のための覚え書きとして書いてみた。
先ず、この題名を見て
”なんだよぉ山なんて一生懸命登ればいいだけじゃないの?”
と思った人も多いと思うが、確かに若かったり脚力が有り余っている人にとってはおおよそその通りだと思うが、多くの人にとってその考えは当てはまらない。
登山は日帰り想定だと雑駁に以下の工程を辿ることになる。
0.事前の準備(体と持ち物)
1.起床
2.排泄,朝食
3.出発
4.直前準備,登山開始
5.登攀と休憩、及び補給
6.登頂
7.下山と休憩、補給
8.後始末と帰宅移動
9.帰宅
10.帰宅後のケア
まぁ0〜4と8〜10は後日「完全版」としてこの全10工程の解説を書きたいと思っているので、この記事では5〜7について2回に分けて備忘しておきたい。
(3回になってしまった)
5.登攀と休憩
登りでは体、というか筋肉が登攀している事に気づくまでに少し時間がかかる。と書いてもわからない人も多いかもしれないので、細かく書き残しておきたい。
但し、ここに書いた”時間”については大きな個人差があるので、ご自分で自身の体について計測して把握いただきたい。
先ず荷物を背負って登り始めると、脚は平地のペースを目指そうと速めになりがちになるが心肺はそれについていけない、という不整合になって、結果”ハーハーゼーゼー”となる、または歩き始めてすぐに脚の疲れを感じる事もある。
こうなっても、すぐに立ち止まらず登る速度を調整しながら息を整えつつ10分ほど我慢して登り続けてみる。
10分過ぎてもキツかったり調整が効かなら、それは寝不足や登山口までの移動の疲れ、人によっては脚力が弱すぎる(登山のための脚力が足りない)等が原因だろう。
そうなっていてもあるき続けられそうなら、なんとか頑張って足を止めずに登り続けてみる。ムリなら下山したほうがいい。
30分登ったら一旦足を止めて荷物は降ろさず自分の体の様子を確認し、以下のような状態であれば(標高にもよるが)登山を中止した方がいいと思う。
・息が上がっていて数分から5分程度経っても普通の呼吸に戻らない
・脚(膝やくるぶし、股関節など)が痛い
特に中央アルプスの駒ケ岳ロープウェイや、北アルプスの新穂高ロープウェイなどを利用して登山を開始する場合は、到着駅の標高がそれぞれ2,612mと2,156mとなっていて、高山病が発症しやすい2,000mを超えている(高齢者の場合は1,500m)ので、息の上がり具合のセルフチェックは命に関わる事になるから冷静に判断すべきだ。
実際、駒ヶ岳ロープウェイの2,612mから約1時間で2,858mの乗越浄土に達する事が出来るが、乗越浄土で心不全で亡くなってしまう方もいる。
さて30分時点で問題なければ自分の心肺のペースを一定にするように登ってゆく。
「心肺のペースを一定」というのは、具体的には、
登りがキツいところではゆっくり、緩ければ速く登る
という事になる。
こうする事によって、息が一定で登ってゆくことが出来る。
30分の後は1時間は休憩無しで登ってゆく=1時間休憩無しで登り続けられる心肺の状態になる速さを見つける事が大切。
これが見つかってしまえばこっちのもので、その後は休まずにずっと歩き続けることが出来る。
私は還暦過ぎてから循環器の医者で調べてもらってわかったのだが、心臓の右心房の弁にちょっとだけ欠陥があって、そのせいで同年代の同じくらいの体格、筋力の人より歩き続けられる速度が遅いが、遅くてもそれは体の事なので仕方ない、と腹をくくるしか無いし、単独登山を好む一つの理由でもある。
但し脚の筋力を向上させる事によって、この「登り続けられる速度」を速くする事は可能だ。
休憩は最初の30分と次の1時間が過ぎた1時間半の地点という事になるが、山にはそんなに都合が良い所に休憩適地はないので、1〜2時間くらいのところにある休憩適地で荷を下ろして中休憩とする。
初めて歩くルートなら事前にこの最初の休憩適地を決めておくことも重要で、これがうまくいくとその日は丸一日楽しく行動できる、というわけ。
伊那の桂小場登山口から西駒へのルートなら、30分目の場所が「ぶどうの泉」で中休憩の適地は登山口から1時間半の「野田場」または2時間半の「大樽小屋」となる。
いくらせっせと速く登っても何度も休憩していれば同じくらいの到着時間になって、正にウサギとカメのような事になるのだから、他の登山客の速度は無視して自分で見つけた速度で登るのが大事。
時々後ろを見て追いつく登山者がいれば適宜道を譲って先に行ってもらうのもコツの一つだ。
このルートの場合「大樽小屋」で2,000mを超えるし、その後登山道もきつくなるので、それを頭の中で計算に入れながら”心肺一定”を保って登ってゆく。
標高を考えに入れていないと、
あれぇ?さっきまで調子良かったのになんだぁ?
という事になってしまう。
私の場合は標高が2,500m辺りを超えると、写真を撮影する時の少しの息止めだけでも直後は少し苦しくなってしまうので、標高が上がるに従い徐々に歩く速度を遅くして調整してゆく。
尤も、大抵の山は2,500m以上ではゆるい尾根歩きになる場所が多いから、斜度という面では楽になってくるから大丈夫。
だから尾根上のちょっとしたピークの短いきつい登りが要注意箇所、という事になる。
多くの山は山頂が3,000m前後なので、私自身の体で言えば2,800m辺りを過ぎると、一度息が上がってしまうと戻らなくなってしまうから、息が上がらないように気をつけて登ってゆく。
例えば同じ西駒のルートだと2,800m付近の「馬の背」辺りで岩をヨイショッと登った後に息がハァハァとなるが、うまく整えながら続けて登ってゆく事がポイント。
息が上がって一度腰を下ろして休んでしまうと、もどっても続けて大休憩したくなってしまう。ま、時間に余裕があるならしっかり休んでも、なんも問題ないんだけどね。
さて、登りだけでかなりのボリュームになってしまったので、続きは次回。
次回は
5.登りの”補給”
と
6.登頂
7.下山と休憩、補給
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「matatakuma」Rei
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