tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

幻の博物館「河口湖自動車博物館・飛行館」に行ってきた [No.2022-008]

 

石垣島近くにある浜島は潮位が下がったときにしか現れない”幻の島”と呼ばれていていて人気なのだそうだが、それよりももっと出現頻度が低い、

 

1年に1度1ヶ月だけ開館する博物館

 

があるのをご存知だろうか?

 

河口湖自動車博物館・飛行舘がそれだ。

www.car-airmuseum.com

今回は2度目なんだけど、1度目は確か20年くらい前だったと思う。

 

この20年で展示物は大幅に増えていて、今回特に見たかったのは中島飛行機製の一式戦(通称「隼」)だ。

 

厳密に言えば当時生産は中島飛行機立川飛行機で分担したそうなので、実際に見たものが中島製なのか立川製なのかはわからない。とにかく設計は中島飛行機が担当している。

 

一般的には三菱重工業製の「零式艦上戦闘機」すなわち「零戦」が有名だが、同じ栄エンジンを搭載している中島製のこの「隼」も、「零戦」の生産数:10,430機には及ばないものの5,751機生産された陸軍航空隊の主力戦闘機だったのだ。

 

85年前の日本人がこれほど高度で、且つ当時の世界の技術的な趨勢からみて”最新(1938年時点)”に位置した工業製品を、たった1年と数ヶ月で試作までやりきっているのは本当に驚くよね。

 

だってCAD無いんだよ!図面全部手書きだよ!

 

ちなみに「零戦」は当時は「れいせん」と読むのが正式であり、”ゼロ戦”という呼び方は戦後広まったものなのだそうだ。皇紀2600年に正式採用されたので末尾の「0」から「零式艦上戦闘機戦」と命名されたのは知ってるよね。

 

その「栄」エンジンをクローズアップ。

きれいにレストアされているけど、クランクケース,シリンダ,シリンダヘッドは当時のもの、そのものだそうだ。

 

意外に部品の肉厚は薄く(航空機だからね)、写っているシリンダを固定しているボルトも本数は多く使われているものの、やや華奢に見えてしまうのは私が航空機について無知だからかもしれないけど、兵器だからもっとゴツいものと思い込んでいたから意外な感じがした。

 

コックピット内部は観ることは出来ないが、美しくレストアされたキャノピーガラスを通してその照準器ははっきりと見ることが出来る。


みんなも、もし時間が許すのなら、今年はもう5日後には閉館してしまう「河口湖自動車博物館・飛行館」に行ってみてはどうだろうか?

 

余談1

この博物館から車でちょっと走ったところに「VERDE」というイタリアンレストランがあってランチをいただいたのだが、パスタがうまかった。

 

余談2

帰りは本栖湖の脇を抜けて「本栖みち(国道300号線)」を下って中部横断道に出てたんだけど、この「本栖みち」は延々と下りのワインディングが続く楽しい道で、久しぶりにWRXを振り回すことが出来た。楽しかった。

 

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「強くなっちゃったんだ、ブルー」あいみょん

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