オリンピックが終わった...楽しかった。
昨年退職し、時を同じくしてコロナ禍となり、自分たち夫婦だけならそれほど気にしないが、同居の高齢の両親のことを考え、実質的にはゆるい自主隔離を1年と3ヶ月間も続けている。
この間、東海地区で生活している長女と孫や長男とも会っていない。
しかしこういうのは嫌いではないので、それなりに楽しく暮らしてきたのだが、このオリンピックでは発散させてもらえて本当に良かった。
楽しかった。
特に子どもたち、という表現をしてしまうと問題なのかも知れないが、スケボーなど小さい子供達が健気に挑戦していたのが本当に眩しかった。
やはり国際大会、それもオリンピックという、種目を超えて集まったパワーに背中を押されたアスリートの、高度でかつ崇高なパフォーマンスは素晴い。
個々の競技について語るのは控えるが、個人的にMVPとして名前を上げておきたいのは、岡本碧優さんだ。
彼女は15歳ながら最後まで諦めず挑戦し続けた結果メダルを逃してしまったのだが、頑なに挑戦し続けるという「これぞオリンピックだ!」と言う精神を大人たちに突きつけた...突きつけられたと感じた。
リアルタイムで中継を見ていたが、この二週間を通じて唯一泣けてしまった試合は彼女の最後の「キックフリップインディーグラブ」がメイクできなかったところで、その精神に泣けたのだ。
これはバンクーバーでの浅田真央とキム・ヨナの対決に似ている。
果敢に自分と戦いトリプルアクセルに挑戦した浅田真央に対し、無難にまとめてメダルを狙ったキム・ヨナが勝利しているが、彼女らは同じリンクで戦いながら、それぞれが演技していたのは、互いに全く別の空間だったと言ってもいいだろう。
今回の戦いが崇高に感じたのは、果敢に挑戦したのが岡本碧優さんだけでなく参加選手全員だったことで、皆が同じ空間を満たしていたことだ。
すごい戦いだったし、その中でも飛び抜けて高みを目指し切ったのが岡本碧優さんだったと言っていいだろうと思う。
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今日の一曲
「Take Me」CASIOPEA
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