今朝こんな記事を見つけた。
黒人差別には敏感なのに、別の日本人差別事件には無反応というのは、問題だ。
要は「一貫性がない。おかしいではないか?!」
と、いう不満というか非難が投げかけられている、という話だ。
しかし私は、大坂なおみさんは「一貫性」と言う意味ではおかしくはない。一貫していると思う。
先ずこの問題に関して、大坂さんとはどんな考えを持っている人なのか?
彼女は、
・BLMを支持している
・日本国籍を持っている
ここがややこしくしているのだと思う。
日本人の殆どはBMLとは何か、をわかっていないし、「国籍」と「人種」の違いを意識しておらず、この記事を書いている人も混同しているだろう。
ひとつひとつ見てゆこう。
第一にBLMとは何かを、日本では正しく理解している人がかなり少ない。
BLMは黒人差別反対主義ではない。
BLMとは黒人至上主義のことだ。
ここを間違ってはいけない、だから大阪さんは黒人至上主義を支持しているので、日本人差別には、おそらく何も意見を持っていない。
だから、無反応だったし、そもそも「差別」に反対している人ではないのだ。
むしろ差別主義。
また、「日本人」という表現をした場合はこれは国籍を指しているので、おそらく日本人以外の人から見ると、人種差別とは似て非なるものになる。
この地球上には人種差別はあるが、国籍差別はあまり存在していないのではないか?
私はBML=黒人至上主義を支持はしていないし毛嫌いしているが、大坂さんの頭の中のロジックはこの様になっているのだと思うし、彼女は今後も人種としての日本人が差別される、という事件が起きても無頓着だろうね。
彼女には関係のないことだからだ。
ところで人種という括りになると、私達はかなりややこしい事になる。
日本人の人種を「大和民族」としてしまうと、「アイヌ」だとか「琉球民族」といわれている人達が漏れてしまう。
ヨーロッパの人は普段は、モンゴル、中国、日本などをひとくくりで「チャイニーズ」と呼んでいる。
先日バッハさんが失言しちゃったよね。
「朝鮮人」はどういうくくりになるのかも、ややこしい。
日本では区別しているが、欧米から見るとどうなのだろう?おそらく区別していないのではないだろうか?
最近言われている「アジア人差別」でもマレー系人種の人達は被害が少ない。
先日のサッカー選手の日本人差別が典型的だが、人種差別は差別するために行われるので、理屈や一貫性なんてものは元々無いんだよね。
ここからは私の邪推だが、このバルセロナのデンベレ選手はBLMの考え方を支持していると思う。
黒人至上主義者が、来たくもない日本に来て何かに不満をぶつけたかった、というわけだ。
ちなみに、アメリカでは歴史的に黒人差別が問題になっているのは知っていると思うが、私が出張した2002年に駐在員からの注意事項として聞いたのは、
「アメリカでは白人と黒人以外の我々日本人は差別以下の扱いだから気をつけてね。もちろん社内の人達はそんな感じじゃないけどね」
と説明を受けた。
現地社員の人達も、アメリカ系アメリカ人は一番多かったが、白人でもイタリア系などヨーロッパ系、あとはプエリトリコ系、中東の方の系統など様々だった。
聞いてみると「できる限り多くの人種の人達を採用している」とのことだった。
但し、出張中社内では黒人を一度も見なかったので聞いてみたが「そういう意図はないと思う」と言っていた。でも、少し気になるところだった。
いずれにしても、差別が無くなるなんて幻想だし、世界では我々日本人もその対象になっているという事実を知っていたほうがいい。
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