今年の4月1日「高年齢者雇用安定法」が改正された。
しかし、ツイッターやブログなどのネット記事を見るにつけ、その(イメージ)半数以上が解釈を誤っている、というか無理に忖度的な解釈をしているように思うのだが、違うだろうか?
私がイメージ的に「多くの記事やツイート」があると感じているのは、
「改正後は70歳まで働くことを求められている」
或いは
それを「推奨されている」
としていて「そんなのやってられない」とか「俺の場合は職になんてありつけない」などと愚痴っているのだ。
あれれ?俺よく読んでなかったのかなぁ?
と自分が間違っているかも?、とつい引っ張られてしまったほどだ。
もう一度、厚生労働省の「改正の概要」を解説した資料を見てみよう。
全文はここにある。
以下、ポイントを説明しているページを抜粋した。
これは政府が事業者に対して「努力義務」としているものであり、一般国民に対して働きなさいと言っているのではない。
ここは重要だ。
働きたい人が〜自由に〜働く事が出来るよう、事業者は門戸を開きなさい、高年齢者のニーズに答えなさい、と言っているのだ。
さらには創業支援も求めている。
だから、国民に対して70歳まで働きなさい、と言っているのではない。
何度も書くけど、この違いは重要だ。
言い方を替えれば、働かない自由を制限するものではない、という事になる。
では「働かない」とは具体的にどんな選択肢があるのか?と言う疑問を投げかけている記事にも遭遇したことがある。
そのような記事では、暇になってしまって毎日時間を持て余す、というようなことが書かれていて、「働かなければ健康を維持できない」かのように煽っている。
似たような記事は複数見られる。
私自身にも、コロナ禍の初期に外出できなかった、というか同居の高齢の両親の事を考えて「自主隔離」をしていた昨年は「暇」と言っていい時期もあったが、その時には溜まりにたまって積んであった本を一気に読んでいたので、「暇」だけど本を読むのに忙しい、と言う状況だった。
だから、やらなきゃならない事や、やりたい事を、常にやりきれないほど積み上げてしまっているので、「暇」になった瞬間に「あ、あれをやろう」と言う事になる、というわけだ。
ではいつから積み上げてきてしまっているのか?というと、それはもうかなり若い頃からのことなのだ。20代に積んだもの、30代に...といろいろある。
最近は、執筆が乗ってきたし、このブログや、ギターや登山や畑仕事の手伝いなど、毎日忙しいくらいなので「働かない」から「暇」というのが等号では繋がらないのだ。
こういう人だって多いのではないか?大多数かどうかわからないが、「暇になると体調を崩して止めどもなく不精になってゆく」という人のほうが少数派だと思うのだが、違うのだろうか?
そもそも「働かない」=「暇で時間を持て余す」ではない。
どうしても有り余った時間をうまく使うことが出来ないなら働けばいいとは思うが、還暦を過ぎた人生経験豊富な大人がそれでは、なんだか虚しいな。
さて、こんな事をわざわざ書くまでもなく、わかっている人はわかっているのだが、「働かない」というのは...
・資産が十分にある人はそれを「運用」してその運用益で好きな事をして暮らす
・資産はあるが運用益だけでは足りないなら、好きなことを仕事にして不足分を補う
・資産がない人は、好きなことを仕事にして生活する。足りない分は節約する
・それ以上に働かなくてもよい程まで節約して、本当の悠々自適で暮らす
などなどだ。
「好きな事」では収入は減るだろうが、好きな事をして暮らせるならいいではないか。
そしてそれは自分で選択して、時に方向修正して楽しく過ごしてゆけばいいのだ。
もちろん「俺の人生もう一山当ててやるゼ」と、なにかに挑戦してもいいだろう。
そうなんだよ自由なんだよ。
誰かの人生に合わせる必要もないし、横を見て合わせるなんてバカみたい。
自分で決めて自分の人生を生きればいい。
そういう事だ。
但し、出来れば毎日朝起きた時に「よし、さぁ やるぞ!」と思える何かがあったほうがいいね(コレ誰か偉い人の言葉のパクリだけどネ)。
因果応報、常にポジティブに行動していれば必ず幸運が舞い込んでくるはずだ、と言われているが、実際にはそうとも限らない。
でも良いではないか!
ポジティブに明るく自分の人生を生きて何の後悔があるだろう?
注意事項:返済が残っている人は「働かない」が成り立たないだろう、成り立たないかも知れないという事になるので、自身のライフプランをよく検討して判断して欲しい。
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今日の一曲
「さよならの今日に」あいみょん
この歌詞が身にしみるぜっ
水曜日に書いてきた記事に大幅に加筆して1冊の書籍にしてみました。
*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。
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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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