仕事をしていて、同僚や関係部門の失敗のために余計な手間が増えてしまったり、最悪の場合その尻拭いをさせられたりして、ムカついた。
そんな経験は誰にでもあるだろう。
そんな時あなたはどちらの行動に走るタイプだろうか?
一方は、その失敗をしてしまった相手に対して、こんな風に思う人達だ。
・謝ってほしい
・何らかの罰を受けて欲しい
・誰かに怒られて欲しい
もう一方は、多少は同じような感情を持つものの、こんな感じに思い行動する人達だ。
・解決に向けて自分になにかできることはないか
・助けてあげたい
・この機会に学んでくれればいいな
早々に結論を書くが、プロの会社員(給与を受け取っているなら当然プロだ)なら後者であるべきだ。
あたりまえだな。わかるよな?
出来ること、やるべき事を粛々と進め、チーム、組織としての被害を最小にする為に動くのがよい。
又は別のパターンとして、動揺せずに目の前の仕事を粛々と進める、という選択がベストの場合も、もちろんあるかもしれない。
いずれにしても、前者のような事を思っても、感じても、最悪な場合は行動してしまう人もいるだろうが、そんな事をしても、すべての人にとってマイナスにしかならない。
よく、そういう時に「怒ってあげて育てるべきだ」、というおかしな考えを持っている人がいるが、小さな子供ならともかく、大人は怒られても成長しないどころか、マイナス影響の方が大きい。
大体にして、まともな人なら失敗した時点で、誰よりも早く、概ねそのすべてを察しているのだ。
だから怒っても意味がないし、とにかく時間の無駄だ。
ではどうすればよいのか?
要は、「反省している暇があるなら検証しろ!」だ。”反省”なんて不要だ。
やるべき事は、その失敗の検証と分析、そして対策、さらには改善策の策定と実行だ。
もう一度わかりやすく書く、
失敗が起きた時にやるべき事は、
その失敗の
検証
と
分析、
そして
対策
の
実行。
さらには
改善策
の
策定
と
実行
だ。
この太字の順番でやればいい。きれいにOODAになっているね。
失敗に気がついたらできるだけ早く、検証と分析をやる。失敗した時点の証拠が散逸してしまうと正しい検証ができなくなるので、速やかに検証を実施しよう。
検証結果を元に、必ず有識者を交えて分析を行い対策を立案する。
その時に時間的、費用的に許されるのなら、より良い改善案の策定にまで手を伸ばすことができればベストだ。
これらを進める全体の進行責任は、誰がやっても良いが、能力的に適任者でなければ良い結果を出すことができなくなる。
日本の企業には、責任主義が横行しているので、失敗が発生した時の対応や対策の責任者に、原因部門の長を当てることが多いと思うが、
それでは最初から「うまくやる」事を放棄してしまっている。
失敗する程度の管理者がやった対策なんて、ちょっと嫌だし時間がかかりそうだよな。
そしてバカな経営者は、事の発生から収束までただただ怒りまくり、大声を出し、誰彼構わず叱りつけているだろう。
見たことあるだろ?笑えるな。
理不尽でも、失敗のリカバーには最高の人材を当てよう。
そして、その結果も成果として評価されるべきだ。当然だ。
ここまで読んでいただいて理解いただけただろう。
失敗に対して、反省を求めたり、感情的になったり、制裁を加えたり、叱責したりすることは無意味であり時間の無駄だ。
だからこれからは、失敗にも前向きに立ち向かおう。
そして、もし誰かの失敗に遭遇したが、自分はその対策活動に加われないのなら、粛々と自分のやるべき事をこなしてゆこう。
「謝ってほしい」なんて思っても虚しいだけだ。
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今日の一曲
「Livin' On A Prayer」Bon Jovi
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