7月7日のモーサテ(BS7)のチャイナテックという特集で「不利益な”価格変動”の実態」というのをやっていた。
この特集については、いろいろな方向からの視点があると思うが、この記事では「搾取」という視点で掘ってみたい。
放送はおおよそ以下のようなストーリーだった。
ダイナミックプライシングとは、早割など需要と供給の情報に合わせて価格を変動させる価格戦略。しかし、中国ではいま消費者に不利益をもたらす不可解な価格変動が頻繁に起きている。
この現代において、先進国と言われる国なら、そのサービスを何度も利用する「お得意様」の方が安い価格が提供されたり、送料が無料になるなど有利にして、その「ご利用」を還元するのだ普通だ。
番組では、タクシー配車サービスの摘摘を、頻繁に利用している番組の現地駐在員のほうが、ほとんど利用していない人より高額(約倍)の請求を受ける場面を紹介。
例えば、iPhone12を使っている顧客は、価格に敏感ではなく経済的に余裕があると判断され、アンドロイド端末の顧客よりも高い価格が提示されるようなアルゴリズムで、価格設定のプログラムが組んであるそうだ。
これは先進国では1800年代初頭に問題にされ、今では法律などで厳しく取り締まっている「搾取」の論理だ。
資本主義社会において、もともと消費者や労働者は、その報酬や販売価格に対して対抗する力もないし、間違っているとも言えない。
従って規制や労働組合との対立関係などによって、対等が保たれているのだ。
「搾取」する事に躊躇がなく、それが平然と行われて、且つ正当化されているということは、中国は我々から200年以上遅れていて、資本を持つ者たちが未だに「搾取」の時代を謳歌しているということだ。
さらに言えば、今までの時代なら経済のロジックで自然に適正価格がもたらされていたのに、それを無視してプログラムのアルゴリズムを使って価格操作を行う、という手段にも恐ろしさを感じた。
そしてそのすべてを牛耳るのが中国共産党ということが最も恐ろしいな。
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今日の一曲
「きっと大丈夫」Little Glee Monster
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