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<以下本文>
東京オリンピックについて、その開催の是非、可否の話をしている人がいるが、そういうあなたはね、
情弱
という分類に入る人なのだ。
以下説明してゆこう。
開催都市契約
契約は、IOCと開催都市との間で締結される。
したがって東京オリンピックの場合は、IOCと東京都の間で締結され、その契約書は都のホームページに行けば誰でも閲覧できる。
www.2020games.metro.tokyo.lg.jp
だから、開催可否の論議をする人は、斜め読みでもいいから目を通しておくべきだ。
そんな最低限の事もせずに論議したり非難するのは、とても間が抜けているし、”情弱”と言える。
日本政府の立場
契約書を読んでわかるように、
日本政府は”主催者”ではない。主催者はIOC。
但し、日本政府はIOCとの直接契約者ではないが、契約書の中で「約束の遵守」,「保険サービスや反ドーピングに係る協力」,「財務上の保証」,「矛盾する活動の禁止」,「警備の協力」,「各種ロゴ等の法的保護」,「秘密の保持」等の条項があり、それぞれ遵守するような契約になっている。
だから日本政府は「開催するなら契約に従って協力する」という立場だ。
というわけで、国会で開催可否について質問している野党は”情弱”だ。
では何故政府は野党などに対して説明しないのか?
その答えは簡単だ。
政府や自民党としては、暴力革命をしようとしている党と共闘している某野党には”情弱”のママでいてもらわないと困るからだ。特に選挙を控えた今の時期にその某野党には賢くなってもらいたくない。
だから出来る限りマヌケな質問をさせて、核心を突かない答えで返している、というわけ。
”不平等契約”になっている理由
私のような素人がこの契約をザザーと読んだだけでも、かなりIOC側に有利になっていることがわかる。
あたりまえだ。
IOCとは、スイスに拠点を置くただのスポーツ協会だ。非政府機関だが、法的にはその本部があるスイスで、スイス民法によってのみ守られている。経済的規模を別にすると、法的にはそういう”弱小”な組織だ。
IOCが開催契約を結ぶ相手はその開催都市、そして間接的にそのバックに居る国家を相手にオリンピックという巨額ビジネスを行う、と言う構図になっている。
例えばもし、あなた個人が、アメリカ国家と1兆円以上のビジネスを行うとしたら、その契約を相手に有利なものにするだろうか?
徹底的に自分に有利になり、最悪の事態が発生しても、経済的にも法的にも自分が何かを背負うことがないように契約書を作成するはずだ。
弱者側がそのようにして自分を守るのは普通だし、こういうのは契約を行う際にはある意味常識だ。
こういった、契約の両者の力関係やそれぞれの立場を知らないママ非難している人は、とっても”情弱”だ。
では誰が判断するのか?
常識に従えば、どのような大会でもイベントでも、その開催可否、中止の判断をするのは主催者だ。この場合はIOCという事になる。
ではこのスイスにある一スポーツ協会に、この期に及んで中止の決断ができるだろうか?そりゃ無理と言うもんだろう。
日本にコロナが蔓延しているなら別だが、これまで来たどの波を見ても、世界的にみればさざなみ程度である事は紛れもない事実だし、ここ1週間位で第四波も下り調子だ。
このような事実から冷静に考えれば、誰が考えても、IOCが中止の決断をする事はないだろうとわかるだろう。
どうやって開催するのか?
その通り、その質問が正しい。そしてやり方なんていくらでもある。
最悪、完全無観客開催でも開催は開催だ。
だから、どうやって開催するかを論議すべきであって、開催するかしないかの話をしている人は”情弱”だ。
”情弱”とは
元来”情弱”とは「情報弱者」の短縮形だったが、これまでにその用法は変化して、今は、情報を取りに行かない人、正しい情報=客観的事実を元にして考えない人を”情弱”と言うようになっているのだろう。
さて話は転じて、では延期はどうか?
延期については私の私見になるが、今中止を求めているのは世論=声が大きい人の気分や感情だから、もし主催者が国なら延期の提案はありうるだろう。
しかし現実には、主催者はIOCだ。IOCが日本の世論に左右される可能性はかなり低いし報道からみて実施の意志は依然として高い。
だからこれも無いだろうと思う。
と、いう事でみんな”情弱”って言われないように、今はインターネットがあるんだから、なにか疑問に思ったら即検索してみよう。
但し、最初目にした情報が正しいのだ、と思い込まないように気をつけよう。
インターネット上には様々な情報がある一方で、それ以上の規模の引っかけが待ち構えていることを忘れないようにね。
最後に、オリンピック開催に関する情報をしっかりと持った上で、今の状況を冷静に分析している記事があったのでリンクを掲載しておく。
普段、”報道”という名を隠れ蓑にした活動新聞を読んでいる人は、この機会に読むものをちゃんとした「報道」に切換えてはどうだろうか?
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