前回は軽量化について2回に分けて論議した。
その内、比較的重量物であり、欠かせない持ち物である「火」について、もう少し書いてみたい。
私の持っているストーブは、既にJetnoil-ZIPと2つのアルコールストーブを紹介したが、もう一つ古いものを持っているのでここに紹介しておく。
CAMPING gaz(現在はCANPINGAZ)というフランスのアウトドアメーカーのストーブ。
普通なら定番の、イワタニ・プリムスのP-115かP-153を持つものなのだが、私が20代の時にはまだこんないいものはなかった。
当時伊那市にあったホームセンター:ビッグ・バーンに行って、山に持っていけそうな一番小さなモノを買ったというわけ。
ちなみにビック・バーンはもう無いが、信州出身の私と同年代ならこのコマーシャルはなつかしいだろう。
CAMPINGAZ社はその後間もなく日本から撤退してしまい、今は燃料も手に入らないが、その気になれば「つめかえくん」という商品があるので、まだ使うことは可能だと思っている。
とにかく頑丈なので、購入したのは35年前にもかかわらず、一度も壊れたことがなく、家族でキャンプに行った時には、飯を炊くのに重宝した。
コールマンのパワーハウス 2barnerで料理をしている最中に、このCANPINGAZで飯を炊く、というわけ。
携帯性もいいし、重量も238g(燃料缶別)とそれほど重いわけではないが、110g缶がないので満タンで360gもある250燃料缶を携帯しなくてはいけない。重いから登山では使えないな。
組み立てるとゴトクも大きく安定しているので使いやすい。
そういうわけで、山に行けば火をうまく使い、休憩地で湯を沸かし、お茶をしたりカップヌードルをいただくとか、アルファ米の食料でエネルギーをつなぎながら距離を伸ばして歩いてゆくのが楽しい。
但し、最近では山で焚き火をするという話を聞く。これは賛成できない。
一昨年も、将棊頭山の桂小場ルートの途中にある大樽小屋の前に新しい焚き火の跡があった。山では基本的には火の使用は禁止が基本だ。
但し、山の「火」は、コントロールされているのならまぁ良い、という感じだと思っている。
そういう意味で、火がストーブ等の系の中で完結しているならコントロール下にあると言っていいだろう。
しかし、焚き火の場合はコントロールできなくなる事がある。特に火の粉はどの様に広がるのかは全くわからないのだ。
だから、特に「焚き火可」とされている場所以外では慎むべきだろう。「焚き火可」としているのは、一般のキャンプ場だけで山岳地にはないと思う。
ここに私の手持ちストーブの重量を一覧しておく。
モデル | ストーブ | 燃料 |
---|---|---|
Jetboil | 400g | 194g |
アルコールストーブ自作品 | 15g | 116g(4回分) |
アルコールストーブEBY254 | 35g | 116g(4回分) |
CAMPING gaz ポケット | 238g | 360g |
こうして数字を見てしまうと、やっぱりアルコールストーブを持っていくのが正義だと、あらためて思ってしまうな。
Amazonへのリンクつけとくね。
次回は、山行をするに当たり、私が安全面で気をつけている事を、今一度整理してみる。
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今日の一曲
「Yellow Road」FAITH
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50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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