tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

趣味について「登山」その7 山では軽さが正義だ!② [No.2021-144]

 

軽量化の続き。前回の記事は以下。

tomo1961.hateblo.jp

 

前回の記事では軽量化が如何に大切か、軽さが正義だ!という事を書いた。

また、軽量化については以下の書籍に倣って表現している事も書いた。

少しでも軽量の事を考えるのなら一読しておくべき本だ。

 

上記書籍では、持ち物の重量を以下の3つのグループに分けて考えている。

・身につけている衣服や手に持つもの

・山行中に変化するものの重さ(食料や水など)

・山行中に変化しないもの(上記以外)←「ベースウェイト」

 

この記事では山行中に変化するものの重さについて書いておきたい。

 

変化するものを、

 

の3つに分けて考えてみる。

 

行動中に補給する飲料水の量は、行程中で補給できるかどうかによっても違ってくるので、予め補給地の有無を確認し補給を計画しておく。

 

しかし残念ながら、日本アルプスの殆どのルートには途中水が補給できる水場は少ないか、いい場所にはないのが現実だ。

 

知っている範囲となるが、いくつかの事例を示しておこう。

 

北アルプス蝶ヶ岳の三叉登山口からの場合は、登山口と最初の30分の地点に「力水」があるが、その後は蝶沢の上の方だが季節によっては枯れていて、私は3度行っているが流れていたことを見たことがない。

 

中央アルプス桂小場ルートは、登山口から30分と2時間のところ、及び将棊頭山下の西駒山荘にあり、これでも水場は多いルートと言っていいだろう。

 

同じく北御所ルートは蛇腹沢登山口から登りはじめて1時間の清水平にあるが、その後山頂までない。

 

駒ヶ岳(俗称:甲斐駒ヶ岳)の黒戸尾根ルートは全行程尾根なので水場はない。

 

仙丈ヶ岳北沢峠からのルートは藪沢を渡るところで補給できるが、よほどの悪天候でない限りここを通らず、眺めの良い小仙丈の尾根ルートで登るので水場は無い。

 

事前に、登山用のルートマップやヤマプラのような資料を使って事前に調べておく。

 

また、自分自身がどの程度の水分を消費するかは経験で把握する。もちろん登山当日の気候によって消費量は違ってくるだろう。

 

私は通常の夏山なら、予備を含めて2L〜2.5Lを持つようにしている。

 

行動食

なるべく軽くてカロリーが大きな物を持つ。エナジーバーのような類で、行程中に一気に食べてしまうのではなく、少しづつ補給しムダにしない。これも自分の必要量を把握しておき、それの+αを持ってゆく。

 

コンビニおにぎりはうまいが1個110gと重い。行程の最初のうちに消費してしまうなら1つくらい持っていくのはいいだろう。

 

食料

前回の記事に「クッカーは持っていかない。飯は炊かない、調理もしない」と書いた。

私は山で見る方の多くは山行の目的が多すぎるのではないかと思っている。

 

私の山行の目的は「山歩きと山見物」だけに絞っている。

 

・夕食で美味しい料理と調理の楽しみ

・絶景を眺めながらパーコレータで入れたコーヒーを楽しむ

・大酒を飲む(”重かったぁ”と言って2Lの日本酒パックを2本取り出した人を見た)

・高級一眼レフと交換レンズ数本で撮影する楽しみ

などなど

 

と、山歩き以外の楽しみをしたいならば、重くても仕方ないと諦めるか、最短距離で宿泊地を目指す、ロープウェイを利用するなどして、山歩きの楽しみをを捨てる、という選択が必要だが、私はそれは既に登山ではないと思う。

 

それはキャンプであり宴会であり撮影旅行だ。

 

その上で、その重さによって行程が遅れ、疲労で判断力が低下し、泊地到着が遅れたり、万が一行動不能になってしまえば、それは遭難という事になる。

 

さて、じゃあでは食料はどうしているのか?

 

私の場合、昼は小屋食をいただくか、または行動食だけで行く。

 

そして夜の主食は、

 

アルファ米

 

の一択だ。何しろ1食100gと軽くていい。

最近では非常食として販売されているが、かなり以前から登山食として人気がある。

 

サタケや尾西食品の商品がうまい(まずくない?)。

 

 

他にもいろいろな種類があり、

私のお気に入りは、サタケの「五目ご飯」、「青菜ご飯」など。尾西の「五目ご飯」、「チキンライス」。

 

特に尾西の「山菜おこわ」はアルファ米とは思えない、普通の山菜おこわが出来る。

 

これに加えて、お好みと重量と容量の都合で缶詰やインスタント味噌汁やスープを持っていく。酒は容器がペット樹脂なのでジム・ビームの小瓶一択となる。

 

一泊のみで重量に余裕がある時は、これに加えて信濃錦の「西駒」の小瓶を持っていくことがあるが、信州のテント場は、特殊な例を覗いて小屋傍なので、酒は味にこだわらなければ小屋で買うことが出来る。

 

さて、ではその実際とは。

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軽さを正義として、山行の目的を山歩きと山見物に絞った結果がこうだ。

 

せっかく行くのにそれじゃあ楽しみがないよ、という方は重い荷物を背負って登ってくれ。

 

私は重いのは嫌だ。

 


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今日の一曲
「Let It Be」The Beatles

レット・イット・ビー

レット・イット・ビー

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