イスラエルとハマスの対立から戦闘が起きていた事は知っていたが、正直言ってそれほど興味はなかったし、その対立の構造や戦闘の状況もわかっていなかった。
しかし、たまたま以下の動画を観て、それまでNHKの報道やニュースで流れていた情報に大きな欠落があることを知った。
このテレ東の豊島キャスターの解説は、最初癖があって馴染めなかったのだが、慣れてくるとむしろ引き込まれる感じになってくる。
NHK等では、パレスチナ自治のガザ地区が、イスラエルから一方的に攻撃されていて、死者も多く「イスラエルはひどい事をしている」というような印象で報道している。
しかし少し調べてみるだけで、その印象は事実とは異なっている事がわかる。
下の記事によれば、ハマス側も5月24日までの時点で4,000発以上のロケット弾を無差別(狙わずに)に発射しているという事だ。
イスラエルの側は、上記動画で解説されているアイアンドームという迎撃システムで約90%撃ち落としているから、被害はガザ地区の比ではなく極小だ。
一方ガザ地区の側は一切の防衛システムを持っていないため、ヤラレっぱなしになっていて、その惨状が日本のテレビで報道されている映像というわけだ。
流れてくる報道だけを観ていると「どうして日本政府はイスラエルに対して抗議しないのか?」という気持ちになってしまうのは仕方がないだろう。
正に、報道によって操作された情報を自分自身の気持ちだと錯覚させられているのだ。
上記の動画でかなり解説済みだが、さらに以下の記事を書いている記者は「この停戦はおそらく双方の時間稼ぎだろう」と言っているから、「停戦にこぎつけてやれやれ」という日本の報道とは少し論調に違いがある。
そもそも、日本政府はハマスを国際テロ組織として認知しているから、最近の日本の報道姿勢とは大きな乖離がある。
日本政府はこのような姿勢の一方で、イスラエル側の過去の行動ついては”問題はあるぞ”、と指摘していて国際的には中立の立場にしている。
AllSidesのメディア・バイアスチャートで中央に位置するNesWeekの日本語版の記事をリンクしておく。
ネット上で得られる多くの情報を総合すると、この記事が最も冷静で情報の欠落が少ないと思う。
日本のテレビ、それも地上波で流れる報道だけを観ていると、情報が左側に寄っていってしまう。
しかし、少しだけ手間をかけて調べてみると、比較的容易に正しい情報に近づくことが出来る。
従って、情報の二分化が起きてしまうし、もう既に起きているだろう。
この様に情報が二分化されていると、一方だけを受け取っている集団と、正しい情報をまんべんなく受け取っている集団との間に対立が起きてしまうのではないか?
むしろそれが目的なのではないかとさえ思ってしまう。
日本が、「国民の分断を目指している勢力」の望むような社会になっては欲しくないよ。
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今日の一曲
「imagine」Avril Lavigne
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