趣味の音楽に関して、今回はギタリストREIさんについて語ってみる。
音楽については以前の記事に書いたし、REIさんについてもその時の記事で少しだけふれている。
私が聞く音楽については、以前以下の記事に書いたので、読んでみて欲しい。
”語ってみる”なんて言っても、私には音楽に関して専門的な素養はまったくない。
だから、素人のジイさんが感じたことを書くだけ、になるわけだが、この記事を読んでいただいて、彼女の凄さを知っていただければ幸いだ。
先ず断言できるのは、彼女はほぼ確実に日本のギタリストの宝となる、という事だ。
そのくらいREIさんの経歴、実力は突出している。
さて、そろそろこのブログの「掟」になろうとしているスタイルだが、吊るしの情報は吊るされているところから得てきて欲しい。
先ずは彼女の公式TouTubeから、7年前の二つの動画を貼っておく。
このアコースティックギターはGibsonのLG-2というモデルで、1956年製のビンテージ。
めちゃくちゃいい音だ。
昨年、2020年の3月29日に放送された、NHKのCOVERSでこのギターを抱えて矢野顕子さんの「春咲小紅」をカバーしたのだが、本当に息を呑むほどきれいなこのギターの音色に載せた歌と演奏は素晴らしかった。
彼女は真空管フェチだそうで、COVERSの「春咲小紅」でも、おそらくかなり古いタイプの大きな真空管アンプを通して、それをマイクで拾っている。
ビンテージのアコギと真空管アンプだから、なんというか甘いいい音が出てて、NHKの技術さんもそれをうまく放送に乗せている。
ビデオに撮って聞いているが、何度聴いても飽きない、特別な演奏だったなこれは。
そしてつい最近だが、同じくNHKのCOVERSでSUGER BABEの「DOWN TOWN」を、今度はFenderのストラトで演っている。
彼女のギタープレイにはいくつもの特徴があるのだが、特に好きなのが演奏中に入れ込んでくる絶妙なカッティングだ。それがチキチッとか、チャカチキッと軽妙に且つ効果的に入れてくるのだ。
この「DOWN TOWN」のカバーでも随所にいい感じに入っている。
冒頭の♬なないろの♬のところからカッティングを入れて、この曲のノリをひっぱる。
中でも♬Down Town へくりだそう♬と歌う前のところで次のノリへの導入フレーズに軽妙なカッティングを入れていて聴き心地の良さになっている。
共演者の田島貴男や伊那谷出身のGLIM SPANKYの二人も語っていたが、アレを歌いながら演奏するってのは驚異的だと思う。
正直ギターをさわったことがない人が見ると「後ろのサポートギターが弾いてるんでしょ」と思うだろうが違う。
以下の動画をみて欲しい。バンド演奏だが正真正銘ギターはREIさんの持つ1本だけだ。
この動画で演奏している「BLACK BANANA」はイントロが相当テクニカルだね。
若くして独自のリフやイントロを書いたというのも彼女のすごいところ。
それにしてもこの動画、キーボードのちゃんMARIさんの演奏も見応え聴き応えが有るね。iki orchestraもすごいね!
サムピックを使っていて、いつでもストロークと指弾きのどちらも出来る。だから先日の「DOWN TWON」のカバーでも、ストローク演奏の合間に指弾きを入れるという芸当ができるのだ。こういうスタイルのギタリストは少なくはないとは思うが、このスタイルでこれだけ激しくこなすのはそれほど多くはないだろう。
彼女のバックグラウンドは、クラッシクギターとブルースだ。
このバックグラウンドを持ちながらJ-POP的な曲からロックな曲まで自分で書いて演奏する。
だから彼女のアルバムを聞くとそのバリエーションに驚くだろう。
最新のアルバム「HONEY」。
iTunesの分類ではROCKになっていて、確かに「B.U.」から始まってROCKなラインナップだが「ORIGINALS」はブルージーだし「matatakuma」はバラッド。
「Categorizing Me」は最近流行りのJ-POPに近く、ブルースを聴き慣れない人にもいい感じだ。このMVもいいね。
そして初期のミニアルバムからの定番となっているのが、ギターの短いインストが入る事。「HONEY」の最後の曲は「my honey pie」。
シャッフルせずに1枚のアルバムを繰り返し丸一日中聴いても全然飽きないような構成になっている。
ファーストアルバムの「REI」も同じようにいい。「Arabic Yamato」はきれいな曲だね。最後はやはりクラシックギターのインスト「before sunrise」だ。
彼女のブルースはいいねぇ
2019年の3月31日の関ジャム「永久保存版 プロが選ぶ本当にカッコいいギタープレイ!!」では、山崎まさよしの「Fat Mama」のキレキレなカッティングを続けながら歌ったり、演奏しながら普通に話をしたりするパフォーマンスを披露した。
努力家でもあり、あるインタビューで以下のように語っている。
「ここに辿り着くまでのこれまで」というよりは、「世界が終わる前の晩を繰り返してきた」という感じですかね。
なんだこの言葉は!20代の女性が語っているとは思えない。
俺たちジジイも、そこまでの集中力を発揮して生きてきたなら、今頃違った人生だったかもナ
以下、順不同だがREIさんのCDへのリンクを並べておく。
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今日の一曲
「Long Way to Go」REI
*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。
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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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