tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

早期退職を決断した頃の事 [No.2021-077]

 

 

以前の記事で、ブログの話題を曜日割りしたのだが、退職前後の話題やテーマを書くマスが少なくなっていた事に、今になって気づいた。

 

そこで、今週から当分水曜日は、退職関連の話題を書く事にする。

 

退職を決断したのは2012年秋の登山中だった、という事は以前の記事に書いた。

tomo1961.hateblo.jp

 

退職決断の話。

 

冷静に正しい決断をするには、やはり考えるための良い環境が必要だと思う。

 

今は冬だから歩いていないが、暖かい季節の朝のウォーキングでは、いろいろと考えを巡らせることが出来る。

 

不思議な事に、こういう環境ならネガティブな考えは、殆ど浮かばないのだ。

 

だから早期退職しようと決めたあの時も...

 

あの時は、下山中だったがまだ十分に時間的余裕があって、もうしばらく歩けばバス停というところだった。登山道の脇に座り込んで色づきはじめている木々の合間から見えた青空と、時々沢から上がってくる気持ちの良い風を感じながら休んでいると、色々と考えがまとまってくるのがわかる。

 

そうして空を眺めながら考え「2年早く58歳の内に辞めよう」と決めた。

 

退職を腹に決めた後もそれを誰に話したわけではなかったが、月曜日に出社すると職場で見る景色も違って見えたな。

 

人それぞれだと思うが、自分が集中して考えることが出来る環境で決断すべきだ。もちろん後悔しないために。

 

で、朝デスクに着いて「さて何から調べるかな」と呟いて社規則のページを開いたのを覚えている。

 

先ず「退職」の規則を開く。

 

途中退社や定年退職の事が書かれていて、それぞれの項目から詳細のページに飛ぶようになっている。

 

よく確認しておくべきは、私の場合は早期退職優遇制度だった。舐めるように読むこんでゆく。

 

優遇制度は55歳から対象。特別退職金の額は55歳から1年毎に減ってゆき、59歳になってしまうと対象外となる。但し勤続◯◯年未満の者は対象外。

私は余裕で対象だった。

 

次に、団体で加入している共済や保険を一つ一つ調べ、退職時に戻ってくる額を知っておいた。結構馬鹿にならない金額だった。

 

健康保険は、そのまま任意継続として1〜2年の間に国民健康保険に変更するが、保険料が前の年の収入で決まるので、2年間目一杯継続することにした。

 

同時に退職後どの様な手続きや制度になるのか、退職に関連する法律についてもインターネットで調べていった。

 

雇用保険や退職金をどのようにすると良いのかなどだ。

 

そうだ退職金はどうしよう。持ち株も結構大きな額だしな。

 

調べている内に自分のお金に関する知識の乏しさを実感したので、少しづつ勉強を始めていった。

 

お金についてはロバート・キヨサキ氏が書いたあの有名な「金持ち父さん貧乏父さん」は名前だけは知っていたので、Kindleで購入し読んでみた(後日ブックオフで本も購入した)。

やはり1冊で必要な最低限の知識を得るにはこれは良書と言える。

 

次の読んだのは「お金2.0」だ。これもわかりやすく良書だと思う。

 

このような活動をしながら、とにかくメモをとることが大切だ。

「紙に書くことで実現する」とよく言われている。

 

一方で、意識高い系で過去否定系のブログなどでは「紙に書くは成功しない」という事が書かれているが、書く事を ”目標を書く” という狭い範囲に落とし込んで、それを前提にしているような、彼らは所詮小さな池の住人だな。

 

この際目標なんてどうだっていい。もう ”退職する” という意志は決めているのだから、このフェーズでは必要な作業を書き出して、粛々と落ちなく進めてゆく事だ。

 

言いたいのは、退職に向かい、得られた情報をくまなく書き留める、そして一望に眺められるようにしておく事。そういうやり方が良い。

 

もちろんiPhoneのメモ帳でも全く問題ない。今やあれも”紙”の一つだからね。

 

うちの会社では、退職届を提出すると、その前後の手続きに関する冊子が送られてきた。

 

本来ならば出張扱いで1日本社に行って説明を受けるらしいが、私の時はもう既にコロナ禍が始まっていて本社系の職場の多くがリモートに移行していたので、わからない事があれば質問するという形となり、説明会は省略されてしまった。

 

でもわかりやすい冊子だったので、それまで自分で控えてきたメモと照らし合わせながらメールで二度程質問しただけで大体理解できたかな。

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さて、いかがだろうか?

 

退職することを決めたら、または多少迷っているがほぼそうなりそうだと思ったら、先ずは第一に社規則の「退職」の項を確認しよう。

 

相当な情報がその後から芋づる式に得られるはずだ。 




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今日の一曲
「I Gotta Go」The Rolling Stones

I Gotta Go

I Gotta Go

  • provided courtesy of iTunes
BLUE & LONESOME

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  • アーティスト:ROLLING STONES
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: CD
 

 

*本ブログに掲載している広告とリンクを除く全ての写真はtomo1961又はその家族が撮影したものです。

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