退職してもうすぐ1年になるが、この間他の方のブログやまとめサイト、書籍などで退職時に”損をしない”とか”退職時のマナー”のような記事を多数目にしてきた。
このような記事の中で、退職時に残った有給をどう処理するか?では意見が別れているようだ。
私の場合はどうだったか?未だにどちらが正しかったのか?は自分の中で答えは出ていない。
退職時に残った有給は、それは従業員の「権利」と考えるのなら、退職日の前までにその日数分きちんとお休みをもらうべき、という事になるだろう。
もちろん法律的には明らかに「権利」であるので、退職予定者が希望すれば取得可能だ。
法律に倣って希望日の2週間以上前に退職の申し出をしているのであれば、会社側から有給取得に対していいの悪いの言われることはないはずだ。
万が一そのような事を言われたら、
「え?!そうなんですか?では労組と法律事務所にも問い合わせてみますね」
といえば即黙るはずだ。
この記事で扱いたいのは、退職しようとしている方自身のマインドと、退職後の損得についてだ。
さて、このブログで扱っている定年退職や、定年の少し前の早期退職者の場合は、年齢が行っていることもあり規定されている最大の30日とか40日保有していることも珍しくないと思う。
そうなると、週休二日制の企業なら、月の実稼働日数は20日と少しだから、最大日数が残っている人は、実際の退職日の2ヶ月も前から ”いなくなる” という事になる。
しかし、権利は権利なのだからしっかり”消化”してから退職する、という考え方がある。
さて一方では、残った同僚のために最後まで精一杯働くので、有給休暇の消化はあまり考えないまま退職日を迎える、という意見も多いようだ。
理由は様々のようだが、退職後に勤めていた会社や元同僚とどんな形であれ、再び関係することがあるかもしれない。出来る限り精一杯やってから退職しよう、誠意を残そう。という考え方のようだ。
確かにどちらの意見も納得だな。
ただ、私の場合はどちらつかずだった。
私は横浜に叔父がいたのだが、その叔父には子供がおらず、高齢で長い事一人暮らしだった。
私が退職する2年位前から入退院を繰り返し始めて、その1年後に亡くなってしまったのだが、その間看病や手続き、葬儀などで母親と親戚を乗せて何度も行き来していた。
病院や行政は土日休みなので平日に行かないと用事が足りないのだ。
よって、その際にかなりの有給を使う事になった。
だから退職日の半年くらい前の段階で有給残が25日前後だったかと思う。
さらに、退職する3ヶ月前の新年早々にインフルエンザに罹ってしまい、会社の規定により5日間続けて休み(有給)をもらうことになった。
従って、直前には20日くらいしか残っておらず、近年お休みすることが多かったという申し訳無さもあったし、私の3月末での退職に対して、後釜になる方は4月1日の配属という事になり、それ以上の調整ができず業務の引き継ぎができなかった。
だから出来る限り仕事が残らにならないようにしなくてはという気持ちもあった。
そういう事で私は有給消化を半ば諦めたのだが、その時の上長が「それでは良くないので、せめて毎週1日だけでも取得して下さい」と言ってくれたので、最後の月だけ毎週金曜日をお休みにさせてもらい、大方の有給休暇は流して退職日を迎える事になったというわけ。
こういった状況だったから、私自身は消化しきれなかった事に納得していたのだが、私の後間もなく退職を迎える方達にとっては ”いい迷惑” だ、と何人かから言われてしまった。
私は有給を完全消化せず退職した人がいた、という前例を作ってしまったのだ。
そういう事で、考えてみたのだが、有給消化については色々な意見はあるとは思うが、私の結論はこうだ。
早期退職をしない定年退職を選択したのなら、少なくとも1年程前から少しづつ有給を消化して、直前にお休みするのは1ヶ月以上にならないように調整すべきではないかと思う。
早期退職の場合でも、許される範囲で消化を早めておき、直前に2ヶ月もガッツリお休みするというのは、出来る限り避けたほうがいいと思っている。
もっとも、退職後完全に綺麗サッパリと会社関係者と離れるのが確実なのであれば、何も考える必要なく完全消化すればいい事だとは思うのだが。実際の場面ではなかなか難しいのではないか?
また、会社側や上長が適切にアドバイスしてくれる例もあると聞くので、そういう場合は従えばいい。
以上、結論を書いているようで書いてはいないのだが、退職時の有給休暇の消化方法について、皆さんはどう考えるだろうか?
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今日の一曲
”手遅れ”と言われても、口笛で答えていたあの頃...
んーシミるぜぇ
「Someday」佐野元春
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