tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

趣味について「登山」その1 [No.2021-043]

 

趣味について語るシリーズみたいなのが出来たみたいになってきたが、飛び飛びだがついに私のメインの趣味「登山」について書いてみたい。 

tomo1961.hateblo.jp

 

一つの記事では到底書ききれないので、今回は先ずは「その1」とする。

 

何故、山に登っているのか?趣味としているのか?を思い起こすと、大げさに言えば運命的なものを感じてしまう。自分で積極的にたぐり寄せたのではなく、登山の側からやってきた。そういう繋がりがある。

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私は長野県伊那市というところに生まれ、今でも住んでいるのだが、ここは伊那谷と呼ばれる地域で、南アルプス中央アルプスの間に形成されている長い”谷”。標高は伊那市の市役所が632mくらいで、スカイツリーのてっぺんより上にある

私の家はもう少し高くてGeographica(GPSアプリ)の表示で660m。

 

伊那谷の子供は中学2年の夏に集団登山というイベントが有り、ほぼ必ず登山を経験することになる。私の伊那市立伊那中学校ではそのイベントの事を集団登山とは言わず「西駒登山」と呼んでいる。

 

1913年の実話を基に書かれた新田次郎の著書「聖職の碑」の舞台はこの西駒で、この事故では総員38名のうち11名の尊い命がなくなった。この本の巻末には伊那地域の西駒登山のことや近年の事故についても少しだけふれられている。

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鶴田浩二主演で映画にもなったからDVDも出ている。三浦友和も出演した映画だ。

 

聖職の碑 SVBP-45 [DVD]

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西駒の山頂は標高2,956mで、いわゆる3,000m級の高山だ。体質や体調によっては2,500m以上で高山病を発症するし、足を滑らせると数百メートルから1,000mくらい一気に下れる(落ちるとも言う)場所も何箇所かはある。

 

登山口は伊那市に3箇所、宮田村に1箇所(但し現在は未整備)、駒ヶ根に2箇所だ。裏側となる木曽谷の側にも数箇所の登山口があり、日本で最もルートが多い山らしい

 

伊那からは、ほとんどの登山者は「桂小場」登山口から登っていて、この桂小場登山口が私の家からも最寄りだ。車で10分かからない。

 

少し脅すような書き方になっていてしまったが、山岳登山に親しんでいる方からはこのルートは少し物足りないと言われるし、私もそう思う。但し好天の場合は、という但し書きがつく。悪天候時のポイントも含め、いつかこのブログに桂小場ルートの詳細を書いてみたいと思っている。

 

駒ヶ岳」という名のピークは日本中にあるが、南アルプスにも中央アルプスにも「駒ヶ岳」という山があるので、伊那谷は日本で唯一2つの日本アルプスが見える地域であると同時に、唯一2つの駒ヶ岳が見える街だ。

 

伊那谷側から登る事ができる登山口は、中央アルプス南アルプス合わて20以上だ。

 

私が、以前伊那市の図書館で、一般が閲覧できる古い文書を調べたのだが、中央アルプス駒ヶ岳の事を「駒嶽」や「西駒嶽」と記載している江戸時代の絵地図が確認できている。ちなみに「嶽」の字は現代では「ヶ岳」と同音同義である。

 

だから伊那では中央アルプス駒ヶ岳を「西駒」、南アルプス駒ヶ岳を「東駒」と呼んでいる。

 

その西駒登山で私が経験した事をここに書いてしまうと、私個人が特定できてしまう可能性もあるので書かないが、それは素晴らしい体験と怖い体験の両方を一度にした山旅だった。

 

時は流れ社会人になって数年後、職場の先輩が北アルプスの縦走に誘ってくれた。

この時も1日目こそ晴天だったものの、中二日間は雨に降り続けられた”いろいろあった”山行だった。本当に今でもその一切の出来事を覚えている感じだ。

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登山は厳しいという記憶とともに、体力の配分やルートを外さぬよう気をつけながらの4日間の活動が”楽しかった”というポジティブな記憶として残ったのだと思うが、当時のレベルでは一人では到底安全が確保できず、その先輩と数回登っただけで、先輩が東京事業場に転勤してしまった後は、霧ヶ峰のようなところをハイキングで歩く程度になってしまった。

 

その頃以降、結婚、子育て、スキー、そして仕事に夢中になりながら生きてきたが、とても長くなりそうなので「その1」はここまで。

 

「その2」は近日中に書きます。

 

注1)中央アルプスの西駒ヶ岳を”木曽駒ヶ岳”と表記しているパンフレットや小説がありますが、これらはいわゆる”俗称”です。正しくは「駒ヶ岳」または「西駒ヶ岳」です。

注2)南アルプスの東駒ヶ岳を”甲斐駒ヶ岳”と表記しているパンフレットや小説がありますが、これらはいわゆる”俗称”です。正しくは「駒ヶ岳」または「東駒ヶ岳」です。

注3)上記1,2の俗称”木曽駒ヶ岳”や”甲斐駒ヶ岳”の呼称は、どちらも昭和年代の終り頃から平成の初期あたりから使われ始めたようです。

注1〜3についてご注意ください。

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  *本ブログに掲載している写真は全てtomo1961又はその家族が撮影したものです。

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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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