tomo1961’s blog

-55を過ぎてギターを始めた男が早期退職した後の顛末'ing-

退職後はテレビ三昧?それは危険です! [No.2021-008]

退職後は、特に昼間の時間が自由なためついついテレビをつけてしまうと思うが、これがメディア沼の入り口でありとても危険なのだ。

こう書くと今まで昼間のいわゆるワイドショーをあまり観ていない会社員組は、おそらく”なんの事だ?”と思われるかもしれない。
しかし、ここに日本のメディアの病巣があるのだ。なんて大げさな、と侮らないほうがいい。

 

 

私は退職の3年前に首の頚椎の手術をして1ヶ月以上自宅療養となった。このブログのずっと以前の記事でもざっと触れている。

その時は真夏で、コルセットをしてできる限り首を休めていなければならなかったので、昼間はエアコンの効いた部屋で一人でテレビを見るか、それともパソコンでYouTubeを観ているしかなかった。遠いところで頭痛も続いていたので何か創造的なこともやろうにもやる気もしなかった。本を読むのも嫌だった。

紙の新聞はベッドに持ち込むのは煩わしかったので見なかったが、自宅療養が2週間目に入る頃にふと同じ事件や出来事なのに、テレビ、ネットニュースやYouTubeのそれぞれのソースの間で、報道ストーリーや結論が全く違っていることに気がついた。

ある事象に対して”C国の反発が予想される”というのと、”政府からC国への適切な説明が求められる”という締めくくりは、なんとなくみていると流してしまいそうだが、論調として正反対である。

またある事象では、特定のソースでは報道されないか又はその報道が数日から1週間も後になる時があのだ。

復帰後職場の同僚に話してみると、こういう事は知っている人は知っているのだそうだが、私は自宅療養の時までわかっていなかった。

ネットで関連キーワードで手繰ってみたり、Twiterを流しみてみると、

 

また報道しない自由発動!

反日メディア、お花畑思想

ネトウヨ、パヨク

 

などのキワードと供に、様々なメディア批判が見えてきた。それまで真面目に会社と家を往復していた自分には少し新鮮に見えた。先のC国への報道については「日中双方の新聞記者交換に関するメモ」や記者交換開始時に交わした「政治三原則」などにより、報道できない事があるようだ、ということがわかったが、同時にそれはおかしいと思ったりした。

そして次第に、メディア沼にハマっていった。自宅療養期間はほとんどこのメディア沼の中にいたと言っていい。おかげで退屈することのないまま職場復帰となったが、メディアへの不信、政府への不信、特定の国への不信などが胸中に残ってしまった。

 

しかし考えてみて欲しい、右の沼にしろ左にしても、あなたが薄っぺらな正義感を発動し、ネットを検索しまくって、政治が悪いメディアが悪い、いやどこぞの国が悪い、と憤慨してみたところで、政治家や官僚でない限り直接どうすることも出来ない。

いや”声を上げるんだ”という人もいるし、Twitterでつぶやいたり過激な人はデモ隊に合流したりもするのだろうが、そうしたところで自分には何もメリットはないのである。

正当に出来ることすれば次の選挙で思う人に投票すること”だけ”でよいのではないか?
で結局私が至った結論は、

 

”その時間と精神を自分の幸せのために使ったほうがいい”

 

だ。

あんなものに流されてはいけない。ましてやそれを友人や後輩、家族に熱弁するなんて老害そのものなのである。もちろん情報として得ておくのは良いが、クールに受け止めて、もっと自分のため家族のためになる事に時間を使うべきである。

だから退職後は、テレビは朝の「モーサテ」に続けて「日経モーニングプラスFT」までにして消すようになった。しかし不思議とテレビ東京で流している情報ははほぼ公正、というかクールに情報だけを流す傾向にはあるようだ。

 

ついでに書くと、以前から薄々気がついていたのだが、街なかで”戦争反対”を叫ぶ人たちがいるが、果たしてカウンターになるであろう”戦争賛成”という一派がいるのだろうか?実際にはいない。

左側は直接的に”戦争反対”を叫び訴える。
一方で、
右派はウェストファリア体制的な考え方を基礎に戦争抑止を是としている、
ということだけなのだ。

主張する、のと現実的にその体制をとる、という手段の違いだけなのだが、おそらく双方の考えは永遠に交わらないし、自分の身で考えれば、大切な自分の人生をそんな事に掛けてしまうのは、懸命とは言えないのではないだろうか?

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私のもう一つのブログ「50歳からの単独行」も、是非御覧ください。
50歳から再度山に登り始めたお話を小説風に書いています。
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